ブラ2と英雄
大学オケ初の交響曲がブラームスの2番で、次が英雄交響曲だったと昨日書いた。デビュウがベートヴェンでなくブラームスだっとことを心底残念がったものだ。それでも必死に取り組んで楽しかった。今となっては滑稽だが「ブラームスって結構楽しい」と思った。当時脳内作曲家ランキングのトップは、まだまだ余裕でベートーヴェンだった。ブラームスがこんなに楽しいのだから、ベートーヴェン様はもっと楽しいに違いないという具合に期待して取り組んだ英雄交響曲だが、勝手が違った。
ちっとも面白くなかった。なぜだろう。下手だったことは理由にならない。なぜならブラームスの2番の時はもっと下手だったからだ。
どうしたものかと案じているうちに、演奏会のオープニングが「大学祝典序曲」に決まり、楽譜が配られた。個人練習、全体練習と進むにつれて「ありゃ」となった。大学祝典序曲が楽しいのだ。
もしかして俺はブラームスが好きなのかもという思いが一瞬脳内をよぎったと思ったら、あっという間にブラームスのとりこになった。
19歳の春。
脳内作曲家ランキングの首位が入れ替わった。そこから2年もたたぬうちにブラームスを生涯の作曲家と決めた。あろうことか大きなリバウンドが来て、あまりベートーヴェンを聞かなくなった。
英雄交響曲は切ない。
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