聴き方の癖
中学時代に始まったクラシック音楽への傾倒は、当然のごとくレコード中心だった。生演奏のよさをわかっていても、全体の鑑賞量に対するレコード鑑賞の割合は相当高かった。FMラジオのシェアも無視しうる範囲。レコードをCDに置き換えれば今も変わらない。
さてそうした環境で身に着いた聴き方の癖がある。だいたい高校時代に始まって大学入学後に固まったと記憶している。
<鳴っている作品名を知っておきたい> ただ鳴っているというのが嫌いだった。「誰それ作曲の、交響曲〇番」くらいは最低押さえておきたかった。調性と作品番号もあればなおよろしい。
<楽譜を見ながら聴きたい> 感動する瞬間の楽譜がどうなっているのかに興味があった。
これらはつい最近まで踏襲されていたのだが、バロックへの傾斜が本格化すると少し怪しくなった。覚えきれないということだ。ただBGMとして流しておいて、気に入った部分が来たら作品名を調べるという手順も出てきた。
コメント