ケンペ
そもそもベートーヴェンの8番にはよい記憶がない。ひよっこのヴィオラ弾きには取っ付きにくい。相当難しい。フィナーレがさっぱり形にならん。ベートーヴェンの落ち度ではないが、実は聴くのも避けていた。今回の「パズル交響曲の13人 」のために聴きまくった。
最後に残った椅子で、まだ取り上げていない指揮者とオケの中からという消去法でたどりついたのがルドルフ・ケンペだ。恥ずかしながら、昔はピアニストのウィルヘルム・ケンプと区別がついていなかった。指揮者でピアニストは珍しくないせいもある。
無理やり選んだ割にはよい。なだらか、すこやか、しなやか。8番たるものこのくらいがちょうどいいなどと自己満足している。
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