ハイドンさんごめんなさい
7月11日の記事「楽聖の位置づけ」で、本年1月から始まった「リベートーヴェン」の記事群が、一応の完結を見た。クラシック音楽鑑賞50周年のメモリアル特集でもあった。裏側ではこれらと並行して常用USB作成のためのCDコレクション総点検も行っていた。
CDが再生できないマイカーのために我が家のCDを洗いざらい聞き直し、USBに取り込む作業だと思っていい。その過程での最大の発見がハイドンだった。ハイドンは1732年のお生まれで1809年に没した。バッハ在世中に生まれて、モーツアルトの生涯を飲み込んでいる。そのモーツアルトとベートーヴェンにとっての師匠格でもある。当時の押しも押されもせぬ巨匠だ。
ブラームスとの関係で申せば「ハイドンの主題にによる変奏曲」が名高い。がしかし、そこで採用された主題「聖アントニーのコラール」はハイドン作ではないと判明している。そういえば「おもちゃシンフォニー」も「ハイドンのセレナーデ」も昔はハイドン作とされていたが今は否定されている。こうした現象は彼が巨匠であることの裏返しでもある。
ハイドンをじっくり聴きたくなった。
何を今頃な話だ。
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