楽聖の位置づけ
「楽聖」とはもちろんベートーヴェンだ。同時に私自身のクラシック音楽体験の原点。今でこそブラームスラヴを隠そうとしないブログの管理人だが、源流はベートーヴェンだった。ブラームスはもちろんバッハもモーツアルトもそこから派生したと申していい。
本日はクラシック音楽鑑賞50年を記念して、楽聖ベートーヴェンとブラームスの脳内比較を試みる。作曲のジャンルとして2人に共通するのは、下記の通りだ。
- 01 交響曲
- 02 ピアノ協奏曲
- 03 ヴァイオリン協奏曲
- 04 弦楽五重奏曲
- 05 弦楽四重奏曲
- 06 ピアノ三重奏曲
- 07 クラリネット三重奏曲
- 08 ヴァイオリンソナタ
- 09 チェロソナタ
- 10 ピアノソナタ
- 11 歌曲
これら各々についてベートーヴェンとブラームスの脳内序列を炎上覚悟で判ずる。
<01交響曲> ブラームスのせり勝ち
<02ピアノ協奏曲> ブラームスのせり勝ち
<03ヴァイオリン協奏曲> ブラームスの圧勝
<04弦楽五重奏曲> ブラームスの圧勝
<05弦楽四重奏曲> ベートーヴェンの勝ち
<06ピアノ三重奏曲> 引き分け
<07クラリネット三重奏曲> ブラームスの勝ち
<08ヴァイオリンソナタ> ブラームスの圧勝
<09チェロソナタ> ブラームスの圧勝
<10ピアノソナタ> ベートーヴェンの勝ち
<11歌曲> ブラームスの圧勝
ブラームスの8勝2敗1分。もちろん判定基準は作品数ではない。ベートーヴェンの2勝は弦楽四重奏とピアノソナタ。ブラームス自身無理とあきらめてこのジャンルからは早々に退却している印象。20年温めて43歳まで待った交響曲は、その後に続く3曲を合わせて師匠をうっちゃった。行きがかり上「競り勝ち」としたが会心の勝利。先行したベートーヴェンは後輩の躍動を知る由もないのに対してブラームスは、物心ついた時から眼前にベートーヴェンの作品群がそびえたっていた。だからがんばれるのだ。それは先人ベートーヴェンに対しての敬意と言い換えてもさしたる支障はない。わずかにオペラを例外としてブラームスはベートーヴェンが指し示したこの道をひた走った。もしかすると音楽史上その路線の最終走者かもしれぬ。
それにしても幸いなのは、ジャンルが違うせいでバッハとこういう比較をしなくて済むことだ。
« エグモント序曲の場合 | トップページ | 暗い性格 »
« エグモント序曲の場合 | トップページ | 暗い性格 »
コメント