香十徳
北宋の詩人・黄庭堅がお香の功徳を詩にしている。
- 感覚鬼神 感覚が研ぎ澄まされる。
- 清浄心身 心身を清浄にする。
- 能除汚穢 穢れを除く。
- 能覚睡眠 眠気を覚ます。
- 静中成友 心をいやす。
- 塵裡愉閑 忙しいときに寛ぐ。
- 多而不厭 多くても邪魔にならない。
- 寡而為足 少なくても香る。
- 久蔵不朽 保存が利く。
- 常用無障 続けて用いても無害。
お香の効能を漢字40文字で言い表している。四文字熟語10個という見た目の美しさが際立つ。お香の功徳はもちろんだが、漢字の機能性まで明らかとなる。
昔の人の知恵の結晶たる10箇条ではあるのだが、今あえて私が1つだけ加えたい。それは「お香が音楽鑑賞を邪魔しない」ことだ。
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