収載の選択基準
音楽系書物の代表格が、名曲解説である。大作曲家たるもの自作の解説だけで、分厚い1冊になる。これをもって大作曲家と定義したいくらいだ。残した曲数が多くても、それらが名曲認定されていないとお話にならない。
悩ましいのは、バッハの作品であっても、名曲解説全集に収載されないものもあるということだ。アランさんの「バッハオルガン作品全集」のブックレットがありがたいのは、バッハのオルガン作品すべてについて言及があることだ。音楽系出版最大手の「作曲家別名曲解説ライブラリー」のバッハに収載されているオルガン作品は限られている。オルガン自由曲のうち同書に収載されている作品を以下に列挙する。
- BWV532 前奏曲とフーガニ長調
- BWV538 いわゆる「ドリアントッカータ」
- BWV540 いわゆる「踏みっぱ大王」
- BWV542 いわゆる「大フーガ」
- BWV543 いわゆる「シシリアン」
- BWV547 いわゆる「ブラ2」
- BWV548 いわゆる「くさび」
- BWV552 いわゆる「聖アン」
- BWV564 いわゆる「全三音」
- BWV565 トッカータとフーガニ短調
- BWV578 小フート短調
- BWV582 パッサカリアハ短調
- BWV588 カンツォナ
- BWV589 アラブレヴェ
- BWV590 パストラーレヘ長調
以上15種類が名曲認定されている。どういう基準なのか大変興味深い。
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