残響実感
念願かなって取り揃えたCDプレーヤーの話。オルガン作品の再生で目から鱗、いや耳から鱗が数枚落ちた。言葉で表すのは難しいと申してきたが、ヒントとなる現象に気付いた。
オルガン作品のエンディングで、和音が全力で鳴らされる。まさに音圧というにふさわしいのだが、その直後も聞き逃すまい。オルガニストが鍵盤から手を放した瞬間からしばらく、空間に音が残る。この度買い求めたプレイヤーで再生すると、空間を満たすこの音がやけに鮮明なのだ。
文字通り「残響」だ。残響が途切れるまでが音楽なのだと心から実感する。
オルガン以外のジャンルではあまり実感できない感覚。
幸せだ。
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