出版の弱点
書籍の出版の前段階が執筆だ。思いの丈を盛り込む作業である。これが終わることを脱稿と呼び、おめでたいこととされている。原稿は出版社に渉る。この後校正が何度か入るが、主張の核心は動かない。
思いの丈が本になる喜びは何にも代え難いが、弱点も抱えている。本を出した後の修正が利かないことだ。定期的な出版であれば後から修正記事を掲載することも出来るが、なけなしのお金をはたいての自費出版にネクストは期待薄だ。
誤植は自分の責任だから我慢するとして、執筆を終える段階では頭に無かった事柄が後から次々と思い浮かんでくるというのが相当悩ましい。
我が「ブラームスの辞書」もそうだ。400ページおよそ36万字を費やしてなお、語り足りぬことがあるのだ。
そして今やこのブログがその受け皿になっている。本に盛り込めなかったアイデアの公開の場所としての位置づけがますます高まってきている。
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