ラプソディー
「Rhapsodie」と綴られる。しばしば「狂詩曲」の訳語があてられる。元来はギリシャの叙事詩にまつわる意味を持っていたといわれているらしい。19世紀にはかなり多くの作品にこの名称が付与されたが、一定の形式が定義されているわけではないようだ。
ブラームスでは以下の4曲だけだ。
- アルト独唱、男声合唱と管弦楽のためのラプソディーop53
- ラプソディーロ短調op79-1
- ラプソディート短調op79-2
- ラプソディー変ホ長調op119-4
1番目は通称「アルト・ラプソディ」である。
目立った共通点はない。ブラームスは作品のタイトルには意外と無頓着で、「単なる気紛れだった」などというオチも十分あり得る。
「ブラームスの気紛れ」に振り回されることを億劫がっていては、ブログ「ブラームスの辞書」は成り立たない。むしろ振り回されてナンボである。騙すのなら一生騙してもらいたい。
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