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2023年12月31日 (日)

神は頌むべきかな、いまや年は終わり

BWV28「 Gottlob!nun geht das Jahr zu Ende」は降誕節後第一日曜日用のカンタータ。つまりクリスマス後最初の日曜日ということだ。この日のためのカンタータは他にBWV122、BWV152の2曲残されている。クリスマスが月曜日だった今年、クリスマス後最初の日曜日が大みそかになる。BWV28の「今や年は終わり」にふさわしい。

ゆく年に感謝し、来る年の恵みを祈る云々というテキストは第5曲のテノールとアルトの二重唱に現れて、本カンタータの流れを決定づける。

ディースカウ先生はといえば、それに先行する第3曲で神の恵みを約する趣旨のレチタティーボにのみ出番がある。

 

2023年12月30日 (土)

激動の2023年

なんだかんだで忙しい1年だった。

私にとっても、我が家にとっても大ニュースが続いた。

  • 1位 次女 結婚(8月)
  • 2位 長女 結婚披露宴(2月)
  • 3位 私 網膜剥離手術(11月)
  • 4位 母 左足の小指骨折 (9月)
  • 5位 長男 左足の中指骨折 (7月)
  • 6位 私 マイルーム実現 (8月)
  • 7位 私 マイカー更新 (2月)
  • 8位 私 職場にオケ発足 (11月)
  • 9位 私 マイコプラズマ肺炎 (1月)
  • 10位 秘密

娘らの結婚系は歓迎なのだが、ケガや病気も目立つ。用心せねば。

2023年12月29日 (金)

やっぱりたられば

歴史の「たられば」を語りだしたらキリがない。何冊も本が書けるはずだ。私ごときが思い付く「たられば」なんぞ、すでに語り尽くされてもいよう。それでもと思い詰めて今日記事にする。「もしルターがいなかったら」と。

もしルターがいなかったら誰か代わりの者が宗教改革を成し遂げたのだろうか。

何故ドイツに宗教改革が起きたのだろう。キリスト教を後ろ盾に西欧を統一したカール大帝に最後まで抵抗した異教徒ザクセンの地が、宗教改革の中心なのは、はたして偶然なのか。

音楽を信仰の後ろ盾にと欲したしたルターは、その後の欧州音楽史に決定的な影響を与えたという自覚があるのか?いったい何人がルターに賛同し、賛美歌にテキストや旋律を供給したことだろう。あらゆることを先進地イタリアから吸収しながら、なおドイツが独自性を保ち続けた原因を、プロテスタント信仰に立脚するコラール群の存在としたらそれは言い過ぎか。プロテスタントコラールをイタリア人にとっての「オペラ」になぞらえることはできまいか。

そしてバッハ。ルターがかくあれと欲した「信仰と音楽の融合」の頂点にして到達点。

ドイツ史上では、30年戦争をはじめとするいくつかの戦争が、キリスト教新旧の対立に由来すること周知の通りで、そこでは庶民のおびただしい犠牲があった。その代わりに残された愛すべき音楽という図式を飲み込み切れずにいる。

入院の間ずっと考えていた。

2023年12月28日 (木)

年末練習

一昨日夜、職場のオケの2回目の練習があった。

初回よりさらにメンバーが増えて14名。前回の「田園」「フィガロ」に代えて「マイスタージンガー前奏曲」だ。二回目の白内障の手術で写譜が出来ず諦めた。

今回はコントラバスを除く弦楽器が各1名が集まった。コントラバスのパートはバスクラが代行したので弦のパートが全部鳴ったのが収穫。私はといえば、指揮者とさしで向かい合う位置でヴィオラを弾いた。セカンドヴァイオリンとチェロに挟まれて幸せだ。どちらともユニゾンがある。一人で練習するより数段効率がいい。課題は練習番号「E」、シャープ4個に転調するところ。見せ場なのに全く弾けぬ。4回程度通して最後には、どこを弾いているかだけは理解できるようになった。

そして飲み会という王道のながれ。参加メンバー14名誰も脱落せずに宴会場へ移動。

熱い夜が早々と更けていった。

仲間と音楽を信じて行きたい。

2023年12月27日 (水)

見よ父の我らに賜いし愛の

BWV133、BWV151とともにクリスマス3日目を構成するBWV64「Sehet,welch eine Liebe hat uns der Vater erzeiget」である。ライプチヒ着任の年のクリスマスの3日目の初演。「御子の降誕は、すなわち言葉の肉体化」云々と説明されてもさっぱり。

「Rauch」(煙)を主役に据えた第3曲のソプラノのアリアにおけるヴァイオリンの煙っぷりに耳が行きがち。見事な描写というにはあまりに啓示的。

ディースカウ先生の出番は、わずか1分半のレチタティーボにとどまる。「天国は私の確信である」ときっぱり。続くアルトのアリアともども「天国礼賛」の流れ。フィナーレは合唱で、「だから高慢と華美は慎め」という論法かと。

2023年12月26日 (火)

我らキリストを讃えまつらん

降誕節第二日とは平たく申せば「クリスマスの翌日」のことである。日本であればデコレーションケーキの暴落も散見され、家々では正月の準備に切り替わる。

リヒターさんは「Christum wir sollen loben schon」BWV121を採用する。クリスマス2日目用にはBWV40とBWV57もある。

第1曲がルターの降誕節コラールに基づく合唱で、フィナーレ第6曲にもルターの同一コラールの第7節を据えるという端正な設計。見せ場は第4曲のバスによる長大なアリアでもちろんディースカウ先生の歌唱。「ヨハネは喜んで飛び上がる」とうたう。やはりやはりクリスマスには「Krippe」という単語が似合う。ブランデンブルク協奏曲第5番風にせりあがる音階調の旋律が、「Springen」(飛び上がる)に呼応していると思われるのは、ディースカウ先生の歌いっぷりがそれを確信させるせいもある。

 

2023年12月25日 (月)

キリスト者よこの日を彫り刻め

「Christen,atzet diesen Tag」BWV63で降誕節第一日を飾る。早い話がクリスマス当日用のカンタータだ。クリスマス当日用にはBWV91、BWV110、BWV191もある。作曲年代のはっきりしない曲ではあるが選ぶだけのことはあるかと。

第1曲はトランペット3本がティンパニを従える壮麗なハ長調。「Krippen」という言葉がいきなり登場する。「馬草桶」転じて「ゆりかご」の意味さえある。印象的なドイツ語だ。クリスマス当日にふさわしい。

第3曲ではイ短調に転じてキリストの生誕を喜んでばかりもいられないこの世の苦難が歌われる。バリトンのフィッシャーディースカウが二重唱の片われとして深々と歌いこむ。ここで深い苦難を謳うことで、第5曲のト長調が浮かび上がる仕組み。ペーター・シュライヤーの出番だ。

でやはり、フィナーレは壮麗なトランペットがしめくくる。

メリークリスマス。

 

2023年12月24日 (日)

汝ら道を整え大路を備えよ

待降節第一日曜日をBWV61で飾ったあと、先週先々週と日曜日にカンタータを取り上げなかった。待降節第二日曜日と第三日曜日のためのカンタータは現代に伝えられていない。だから待降節第四日曜日用にと作曲された「Bereitet die Wege,bereitet die Bahn」を2回目として本日取り上げる。大意は信仰告白を通じて主の道を心の内に備えよ云々。

1715年12月22日の初演。つまりライプチヒ着任前だ。独唱とソロが室内楽的にからむ。特にアルトの第5曲ロ短調アリアでの独奏ヴァイオリンにため息。フィナーレの欠損をBWV164 から補っての選定も、この第5曲あってこそかと。

気が付けばもうクリスマスイブ。

 

2023年12月23日 (土)

聖トマス教会合唱団のクリスマス

手許に1枚のDVDがある。ライプチヒ聖トマス教会合唱団によるクリスマスコンサートだ。25曲が収録されている。指揮はゲオルグ・クリストフ・ピラーという人物。録音時点でのトマスカントルだ。

ご機嫌な内容で満足。作品は合唱だけではない。オルガン独奏がときどきさしはさまれて退屈しない。25曲中最多は9曲でバッハ。他にはパレストリーナ、アンブロジウス、シャイン、シュッツ、メンデルスゾーン、レーガーなど多岐にわたる。ほんのりと合唱音楽の歴史もトレースしているかのよう。ブラームスが呼ばれていないのが残念だが、ライピチヒとの関連が優先されているようだ。

興味深いのは「きよしこの夜」だ。全体の最後から1個前に収録されているのだが、作曲者がグルーバーではなく、グスタフ・シュレックとなっている。この人は1892年から1918年までトマスカントルだった人。トマス教会の内部では「きよしこの夜」の作曲者がシュレックであると伝承されてるらしい。「編曲者」がいつのまにか「作曲者」と伝えられたのかもと想像が膨らむ。

あきない。

2023年12月22日 (金)

3大テナーのクリスマス

某ショップで中古品をお手頃価格で入手した。

申すまでもなく、ルチアーノ・パヴァロッティ、プラシド・ドミンゴそしてホセ・カレーラスの3人にコンサートだ。

ながらで聴いていて驚いた。芳醇なフルオーケストラによるイントロで何が始まるかと思ったら「ブラームスの子守歌」だった。そもそもブラームスの歌曲はテノール適性が低く、三大テナーのCDは一枚も持っていない。

ドミンゴが静かに歌いだし、カレーラスパヴァロッティの順に引き継がれてゆく。とても貴重な3人の合作だ。

難点は、これでは赤ん坊が寝られそうもないことくらい。

2023年12月21日 (木)

64歳の34日前

1897年4月3日、ブラームスは満64歳の誕生日の34日前にこの世を去った。今日は、私自身の満64歳の誕生日の34日前に当たる。すでに父の没年を2年あまり超えて永らえているうえに、ブラームスの没年も今日越える。ありがたくも寂しい記念日である。

2023年12月20日 (水)

入院の友パート2

網膜剥離の手術をした前回は長期入院に備えてポータブルCDプレイヤーを買い求めて、CD48枚を持ち込んだ。今回はわずか3日だけれど、少々のCDを選んだ。前回持ち込みのCD以外の中から選んだ。

今回は教会暦をバッハのカンタータで辿るという企画の真っただ中ということもあって、カールリヒターのカンタータ全集を持ち込むことにした。すべて持ち込むと24枚になってしまい、入院期間内に聞き終わらないことは明らかなので、聴くのはそのうちディートリッヒ・フィッシャーディースカウ先生が出演している作品に絞ることとした。

12月はバッハが似合うような気がする。

2023年12月19日 (火)

同時ビフォーアフター

右目の網膜剥離のついでに白内障を行なったのが11月7日であった。12月12日には左目の白内障の手術を受けた。その間およそ1か月。白内障手術のビフォーアフターを実体験できた。

手術を終えた右目、そして手術を待つ左目の見え方が段違いであった。右目で見るのと左目でみるのでは白壁の色が違った。右目だと真っ白。青みさえかかって見えるのに対し、未手術の左目では茶色がかった色だった。室内灯が白熱灯かLEDかの違いに近い。照明として白熱灯も嫌いではないが、白内障の進行がこれほどとはと思わせるものがある。主治医によれば、白内障の進行としては序の口らしいのだが、右目網膜剥離の手術不可避となれば一緒に手術しない手はないとの判断だ。

2023年12月18日 (月)

運の使い時

そりゃあ、10月20日に右目に異変を感じた時はどうなることかと思った。嘱託再雇用とはいえ、年末繁忙期に向かってそこそこの業務も抱えていた。娘らの巣立ちもあって入院で家を留守にするには母も気がかりだ。

気丈な母そして、職場の支援もあってこうして今両目に本来の光を取り戻した。考えてみるといいタイミングだった。もともと白内障の進行は明らかで、2027年の運転免許更新までに手術不可避の状況だった。2025年の再雇用終了を待ってとも考えていたが、現職場の健康保険の傘の下で手術をした方がよかった。母の気力が充実している今の方がよかった。突然の網膜剥離に背中を押された感じだ。今後定期的な眼科への通院があるにはあるが、それはどの道不可避であった。信頼に足る主治医にであったこともまた収穫だ。

手術を終えた今冷静に考えると運がよかった。こういうときに運を使うものだ。白内障手術経験者のバッハのご加護かと前向きに考える。

2023年12月17日 (日)

バッハの手術

1750年3月と4月。バッハは白内障の手術を受けている。当時著名だったロンドンの眼科医ジョン・テイラーの執刀を受けたらしいが、術後の経過がよろしくなくてほぼ失明してしまったとされている。彼はヘンデルの目も手術し失敗しているから穏やかではない。バッハが没するその年の春のことだから、残り3か月の人生の視力が奪われたことになる。いやいやむしろ術後の感染症による炎症のための投薬などが死期を早めたとまでいわれている。時代を考えると大手術だったに違いない。それでも手術を決意するほど白内障が悪化していたのだろう。

私自身が白内障の手術から立ち戻って、改めてバッハの苦労を思い遣ることが出来る。術後の経過観察の中で、感染症予防のための点眼が延々と続いたのもうなずける。

最先端医学の恩恵を受けて、片目10分の手術2回しかも全く痛みを感じることもなかった。そして取り戻したのはありがたい光。これを感謝せずになんとする。

2023年12月16日 (土)

久方の光

12月13日左目白内障の手術を受けて退院してきた。網膜剥離と違って2泊3日の入院だ。

過日網膜剥離の手術の際に右目は白内障の手術を終えているから、これにて両目が本来の光を取り戻したことになる。白内障の進行がゆっくりなので気づかなかったが、世の中これほど明るいとは。

なんだかしみじみする。右目の異変に気づいてからまもなく2か月だ。年末の忙しさに拍車をかける2連続の手術だったが、ほっとしている。

昨日言及したカンタータの空白 のせいで、のんびりと入院ネタを発信できるというわけだ。

2023年12月15日 (金)

カンタータの空白

どうもおかしいと思っていた。

12月3日待降節第一初日の後、第二第三の日曜日に、それ用のカンタータが存在しない。いきなり降誕祭つまりクリスマス用になってしまう。おかしいおかしいと思っていたら、「マタイ受難曲」の解説の中にヒントがあった。毎週日曜日の礼拝のためにカンタータの作曲を義務付けられていたバッハが、「マタイ受難曲」のような大曲の作曲に取り組むことができたのは、待降節の4週間と、復活祭前の40日に相当する四旬節の間にカンタータの演奏が休みになるためだったということだ。

待降節第二第三主日用のカンタータが存在しない現象をからりと説明できる。

 

 

 

 

2023年12月14日 (木)

契約満了年

いやはやそれにしてもである。そう大谷翔平選手のことだ。

10年計画でオプトアウト無しと報道されているから、ドジャースに骨を埋める覚悟が透けて見える。その契約満了年は2033年ということになる。

何という奇遇。

我がブログ「ブラームスの辞書」がゴールと唱え続けてきたブラームス生誕200年のメモリアルイヤーではないか。その年の5月7日まで記事の毎日更新を掲げてきた。この先ゴールまでの10年を大谷選手の活躍を見ながらカウントダウンをするということに他ならない。幸福と申すべきか。

金銭感覚がおいつかないのは諦めているが、なんの私だって負けていない。ブラームスとバッハの二刀流であると負け惜しみの一つもひねり出しておく。

2023年12月13日 (水)

カンタータコレクション

そりゃあ私は、ピリオド楽器台頭前の録音たちが脳内に刷り込まれているせいで、バッハのカンタータのコレクションもそうした傾向になっている。カール・リヒターやヘルムート・リリンクを筆頭に、まずはトマス教会に敬意を払い、フィッシャーディースカウ、アメリンク、シュライヤー、プライといった歌手陣、そして時折ヴィンシャーマンやアンドレなどの管楽器を切り口に楽しむ。

とはいえ一般的には広く親しまれている下記のような演奏家のCDも断片的に楽しんでいる。

  1. アクーンクール
  2. レオンハルト
  3. ガーディナー
  4. バッハコレギウムジャパン
  5. トンコープマン
  6. ヘルヴェッヘ

この先1年、バッハのカンタータで教会暦を辿る準備だけは怠るまいということだ。

2023年12月12日 (火)

カール・リステンパルト

ドイツの指揮者。

第二次大戦後結成されたアメリカ軍占領地区放送局が発足し、そこに付属合唱団が創設された際に指揮者として参画した。RIAS室内合唱団だ。

なんと、彼は1949年から1952年にかけて、バッハのカンタータを録音している。

BWV4、BWV19、BWV21BWV22、BWV76、BWV31、BWV32、BWV37、BWV38、BWV39BWV42BWV47、BWV52、BWV56、BWV58、BWV73BWV76BWV79BWV82BWV88BWV106BWV108BWV127BWV140、BWV160、BWV164、BWV176、BWV178、BWV180、BWV199そしてBWV202と続く全31曲。

このときディートリヒ・フィッシャーディースカウが参加している。思えば同放送局向けに1948年1月にシューベルトの「冬の旅」を録音したことが、彼のキャリアのスタートだったことが、この大役の引き金かとも感じる。

全31曲のうち彼の出番は赤文字にした17曲。BWV56やBWV82などバリトン主役のカンタータでも歌っているので、彼に期待する高い役割が見て取れる。そりゃあモノラルではあるけれどフィッシャーディースカウ20代の貴重な録音である。

 

 

2023年12月11日 (月)

10年7億ドル

さすがにスルーは難しい。

大谷翔平選手の移籍が決まった。10年7億ドル。日本円にして1015億円だとか。私の人生の1000回分かと驚くばかり。

お金に換算してはいけないのだ。どれだけの人が毎朝彼の活躍で目を覚ますのかと思えば。

2023年12月10日 (日)

トマス教会合唱団

バッハが奉職していたトマス教会の合唱団が録音したカンタータ集のCDを2種類持っている。指揮者が違うからだ。一つはクルト・トーマスで、もう一つがハンスヨアヒム・ロッチュ。二人ともトマスカントルだ。

まずはクルト・トーマス盤。BWV4、BWV11、BWV51、BWV54、BWV56、BWV59、BWV68、BWV71、BWV82、BWV111そしてBWV140の11曲。

なんといっても、BWV56とBWV82の独唱がヘルマン・プライであることが売りである。録音が1960年ななのでプライは31歳だ。オーケストラはライプチヒゲヴァントハウス管弦楽団。

そしてもう一つはハンスヨアヒムロッチュ。この人はトーマス盤ではテノール独唱として出演していた。

BWV1、BWV4、BWV10、BWV21、BWV26、BWV29、BWV31、BWV36、BWV40、BWV50、BWV61、BWV66、BWV68、BWV71、BWV79、BWV80、BWV106、BWV110、BWV119、BWV134、BWV137、BWV140、BWV172、BWV173、BWV173a、BWV192そしてBWV198の27曲。

 

2023年12月 9日 (土)

ドイツバッハゾリステン

なんだか名前がかっこいい。だからというわけではないが彼らの手によるバッハ・カンタータ集を持っている。

指揮はヘルムートヴィンシャーマン。超かっこいいオーボエ奏者なので、おいしいところは吹いている。

この企画の魅力は歌手だ。ソプラノにエリーアメリンクがいる。BWV51やBWV199などのソプラノ必修の演目を歌ってくれている。リヒターの録音ではリーディングソプラノはマティスだったが、アメリンクに代わっていたら最高だった。

それからバリトンにヘルマンプライだ。BWV82を歌わせてもらっていないのが欠点。しかしBWV32とBWV57では、アメリンクとの共演が実現していて興味深い。

驚くべきはトランペット。見せ場の多いBWV51、BWV128、BWV191でなんとモーリス・アンドレが吹いてくれている。オーボエのヴィンシャーマンと並ぶ嬉しい見せ場。

 

 

2023年12月 8日 (金)

リヒターの威光

リヒターのカンタータ集に満足している。バッハの教会カンタータはおよそ200曲くらい伝えられているうち、76曲が収録されている。一連の録音に参加した歌手は下記の通りである。出演している曲数を添えておいた。

  1. エディット・マティス sop 44
  2. シェイラ・アームストロング sop 1
  3. ロッテ・シェードル sop 1
  4. ウルズラ・ブッケル sop 3
  5. ヘルタ・テッパー alto 10
  6. アンナ・レイノルズ alto 26
  7. トルゥデリーゼ・シュミット alto 11
  8. ユリア・ハマリ alto 11
  9. ペーター・シュライヤー ten 50
  10. エルンスト・ヘフリガー ten 10
  11. ジョン・ファン・ケステレン ten 2
  12. ディートリヒ・フィッシャーディースカウ bar 53
  13. テオ・アダム bar 8
  14. クルト・モル bar 3
  15. キース・エンゲン bar 5

ため息が出るばかりの華麗さだ。フィッシャーディースカウの53曲が全体の1位だ。数分のレチタティーボだけの出演でも1とカウントしているが、それは他の歌手も同じだ。

ソプラノのマティス、テノールのシュライヤーにフィッシャーディースカウを加えた3人を軸にした企画とみていい。この3人すべてに出番のある作品は、29曲。

独唱を1パートしか要求しない作品は下記の通り7曲ある。

  • BWV4 ディートリヒ・フィッシャーディースカウ
  • BWV51 エディット・マティス
  • BWV55 エルンスト・ヘフリガーten
  • BWV56 ディートリヒ・フィッシャーディースカウ
  • BWV82 ディートリヒ・フィッシャーディースカウ
  • BWV158 ディートリヒ・フィッシャーディースカウ
  • BWV199 エディット・マティス

これらは出演歌手の見せ場になる曲だ。BWV55がシュライヤーでないのが惜しい。

昨今のピリオド楽器台頭後のCDでは、この華麗な顏ぶれは望むべくもない。古楽器の好みは別として、歌手たちを味わうという意味において、これらの歌手を集められるリヒターの威光にひれ伏すばかりである。

2023年12月 7日 (木)

ヘルムートリリンク

リヒターさんのカンタータ集にぞっこんではあるのだが、いかんせん抜けも多い。網羅性という点ではヘルムート・リリンクさんの全集を聴いている。要所ではフィッシャー・ディースカウ先生も起用されているので安心だ。

なんでもバッハのカンタータ全集という分野では草分け的存在だ。もちろん古楽器が台頭するずっと前の録音。私にはその方がしっくりとはまる。教会カンタータだけではなく、世俗カンタータも網羅されていて貴重である。

2023年12月 6日 (水)

BC番号

バッハコンペンディウム番号の略。

バッハの作品番号としてはBWV番号が名高い。作曲順ではなくジャンル別だ。カンタータはジャンルの先頭に来るので、カンタータの番号とBWV番号が一致するのだが、作曲順ではない。

本日話題のBC番号もジャンル別だが、その順序は教会暦順になっている。BC番号の若い順に並べるとそれが自動的に教会暦順になるということだ。BC番号の「A1」といえば「いざ来ませ異邦人の救い主よ」BWV61になる。

今回のブログ上の企画「バッハで辿る教会暦」のコンセプト的にはうってつけだ。

2023年12月 5日 (火)

新幹線の友

先日所用で博多まで行ってきた。往復新幹線。片道およそ5時間だ。退屈対策にポータブルCDプレーイヤーをと思い立った。入院時の暇つぶしに効果があったからだ。

今回は全部で10時間程度なので、最近あたためていた趣向を実行に移した。

バッハのゴールドベルク変奏曲だけを持ち込むという企画だ。

  1. グスタフ・レオンハルト(チェンバロ)
  2. カール・リヒター(チェンバロ)
  3. キース・ジャレット(チェンバロ)
  4. スコット・ロス(チェンバロ)
  5. ランドフスカ(チェンバロ)
  6. グレン・グールド(ピアノ)1955版
  7. グレン・グールド(ピアノ)1959版
  8. グレン・グールド(ピアノ)1981版
  9. アンドラーシュ・シフ(ピアノ)
  10. アンドレイ・ガブリロフ(ピアノ)
  11. ヤアラ・タール(2台のピアノ)
  12. ミシャ・マイスキー(弦楽三重奏)
  13. ツィメルマン(弦楽三重奏)
  14. ロイ(バロックアンサンブル)
  15. アレサンドリニ(バロックアンサンブル)
  16. シュトゥットガルト室内管(弦楽アンサンブル)
  17. ホルヘ・ヒメネス(ヴァイオリン独奏)
  18. パダムアンサンブル(声楽アンサンブル)

意外と多くて困った。10時間では聴き終わらなかった。眠くなるかと思ったがそうでもなかった。

 

2023年12月 4日 (月)

いざ来ませ 異邦人の救い主よ

「Nun komm,der Heiden Heiland」という。リヒターの全集冒頭を飾る。待降節第一日用のカンタータである。リヒターさんはBWV61を収録して教会暦順全集の冒頭に据えている。これは1714年の待降節用だからライプチヒ着任前、ワイマール時代の作品。1724年用に作曲したのがBWV62だ。同タイトルが2つあるということ。

リヒター盤の何がすごいかってそのメンツだ。

ソプラノ:エディット・マティス、テノール:ペーター・シュライヤー、バス:ディートリヒ・フィッシャーディーシカウ。

鉄壁だ。バスは4曲目のレチタティーボにしか出番がない。CDのトラック1分15秒の出番のために、フィッシャーディースカウを起用出来るというのがリヒターの威光なのかはわからぬが、まぶしい。がしかし、第3曲のテノールのアリアも美しい。ハ長調8分の9拍子は、どこかで聴いたことがある懐かしさ。BWV147いわゆる「主よ人の望みの喜びよ」を彷彿とさせる三連符の連続だ。繰り返し「komm」と呼びかけるのが印象深い。

全集が立ち上がるにふさわしい。

2023年12月 3日 (日)

待降節

クリスマスの4つ前の日曜日からクリスマスまでの間のこと。クリスマスを楽しみに待つ4週間とでも思っておきたい。各地の名高いクリスマスマーケットもこのときにオープンする。近頃広まるシュトーレンも、毎日薄切りにしてちびりちびりと食べるこの時期のお菓子。

実は教会暦の始まりがここになっている。6月に三位一体節が来ると、その後「三位一体の第~日曜」という具合に祝日が設定される。三位一体節は、イースターを計算根拠として日程が決まるし、そのイースターも春分や満月を元に計算される移動祝日なこともあって、毎年日が変わる「移動祝日」だ。イースターが早くに到来した年と遅くに到来した年とではかれこ1か月つまり日曜日4~5回分のずが発生する。

そのズレがどんだけあっても待降節の訪れとともに強制的にリセットされてしまうのだ。だから教会暦の起点と位置付けられている。日本では元日なのだが、キリスト教圏では待降節だと心得なければならない。あちらでは元日を筆頭とした3賀日という概念はない。

今年は今日がクリスマスから4つ前の日曜日にあたる。教会暦の2024年は実質的に今日からとなる。

2023年12月 2日 (土)

リヒターのカンタータ

カールリヒターはバッハの解釈と演奏の泰斗。ピリオド楽器の台頭前の時代、彼の演奏は規範でさえあった。私にとってバッハ作品の初体験がしばしば彼の演奏であった。

とりわけカンタータだ。リヒターのカンタータ全集は、私の宝物である。全集が全集になっていないのも魅力の一つだった。そのポリシーは教会暦上のすべての祝日をバッハのカンタータで辿るというものだ。暦順に作品が収録されている。同じ祝日用に複数作品があっても、どれか1つの採用になっているせいで、全集でありながら抜けがある。すべての祝日をカンタータで辿るための1セットでしかない全集だ。

2024年の教会暦をバッハでたどるという今回の企画を思いついたのは、この全集の存在だ。そこに収められた解説の冊子がとても貴重で参考になる。

2023年12月 1日 (金)

バッハと辿る教会暦

教会暦とは、キリスト教の暦のこと。バッハ作品に親しむうちに、自然とかかわりを深めてきた。それがただちに信仰には結びつかない私ではあるけれど、知的好奇心の対象として興味深いものがある。

バッハはライプチヒトマス教会のカントルとして後半生を過ごした。彼の重要な職務が、日曜の礼拝のためにカンタータを作曲することだった。だから当時の暦を紐解けば、大半の作品の初演日がわかる。まもなくやってくる2024年をバッハのカンタータで辿ってみたいと思い立った。

定年後、再雇用の恩恵を受けた5年の嘱託期間の最後の1年をバッハでカウントダウンすることに等しい。

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ブラームスの辞書写真集

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