カール・リステンパルト
ドイツの指揮者。
第二次大戦後結成されたアメリカ軍占領地区放送局が発足し、そこに付属合唱団が創設された際に指揮者として参画した。RIAS室内合唱団だ。
なんと、彼は1949年から1952年にかけて、バッハのカンタータを録音している。
BWV4、BWV19、BWV21、BWV22、BWV76、BWV31、BWV32、BWV37、BWV38、BWV39、BWV42、BWV47、BWV52、BWV56、BWV58、BWV73、BWV76、BWV79、BWV82、BWV88、BWV106、BWV108、BWV127、BWV140、BWV160、BWV164、BWV176、BWV178、BWV180、BWV199そしてBWV202と続く全31曲。
このときディートリヒ・フィッシャーディースカウが参加している。思えば同放送局向けに1948年1月にシューベルトの「冬の旅」を録音したことが、彼のキャリアのスタートだったことが、この大役の引き金かとも感じる。
全31曲のうち彼の出番は赤文字にした17曲。BWV56やBWV82などバリトン主役のカンタータでも歌っているので、彼に期待する高い役割が見て取れる。そりゃあモノラルではあるけれどフィッシャーディースカウ20代の貴重な録音である。
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