待降節
クリスマスの4つ前の日曜日からクリスマスまでの間のこと。クリスマスを楽しみに待つ4週間とでも思っておきたい。各地の名高いクリスマスマーケットもこのときにオープンする。近頃広まるシュトーレンも、毎日薄切りにしてちびりちびりと食べるこの時期のお菓子。
実は教会暦の始まりがここになっている。6月に三位一体節が来ると、その後「三位一体の第~日曜」という具合に祝日が設定される。三位一体節は、イースターを計算根拠として日程が決まるし、そのイースターも春分や満月を元に計算される移動祝日なこともあって、毎年日が変わる「移動祝日」だ。イースターが早くに到来した年と遅くに到来した年とではかれこ1か月つまり日曜日4~5回分のずが発生する。
そのズレがどんだけあっても待降節の訪れとともに強制的にリセットされてしまうのだ。だから教会暦の起点と位置付けられている。日本では元日なのだが、キリスト教圏では待降節だと心得なければならない。あちらでは元日を筆頭とした3賀日という概念はない。
今年は今日がクリスマスから4つ前の日曜日にあたる。教会暦の2024年は実質的に今日からとなる。
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