我らキリストを讃えまつらん
降誕節第二日とは平たく申せば「クリスマスの翌日」のことである。日本であればデコレーションケーキの暴落も散見され、家々では正月の準備に切り替わる。
リヒターさんは「Christum wir sollen loben schon」BWV121を採用する。クリスマス2日目用にはBWV40とBWV57もある。
第1曲がルターの降誕節コラールに基づく合唱で、フィナーレ第6曲にもルターの同一コラールの第7節を据えるという端正な設計。見せ場は第4曲のバスによる長大なアリアでもちろんディースカウ先生の歌唱。「ヨハネは喜んで飛び上がる」とうたう。やはりやはりクリスマスには「Krippe」という単語が似合う。ブランデンブルク協奏曲第5番風にせりあがる音階調の旋律が、「Springen」(飛び上がる)に呼応していると思われるのは、ディースカウ先生の歌いっぷりがそれを確信させるせいもある。
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