神の時こそいとよき時
BWV106「Gottes Zeit ist die allerbste Zeit」は「Actus tragicus」(哀悼行事)とも呼ばれている。バッハ22歳の作で、最古のカンタータに推す向きも多いと聞くが謎も多い。
ある人物の葬儀のために作曲された「礼拝用葬送音楽」だというのに、誰の葬儀か不明で、テキストの作者も不明。リヒター盤では、DISC25のラストを飾っている。つまり全集のトリだというのにディースカウ先生の出番はない。ブラームスの「ドイツレクイエム」との関係も取り沙汰されている。
まあしかし、第1曲のリコーダー二重奏の静逸なたたずまいは何にも代えがたい。
今日は亡き妻の命日。28年前の今日だ。
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