肉の火曜日
世の中カーニバルだ。ラテン語で「Carnival」は「肉よさらば」の意味である一方、ドイツ語では「Fasnacht」で「断食前夜」という意味だ。復活祭に先立つ40日が四旬節と呼ばれ、イエスキリストの受難を思い、つつましく暮らすことになっている。具体的には断食期間である。その入り口が明日だ。だからその直前に肉をたらふく食べておきましょうという意味合いがある。ドイツ語では「断食イブ」が強調され、ラテン語では「肉をたらふく」が強調されていいるということだ。
つまり断食という禁欲生活の前の食いだめということなのだが、今や無礼講のイベントという色彩が強い。少なくとも断食が終わった後の「お疲れ様」という慰労の形式になっていない。
ちなみに昨日は「バラの月曜日」であり、その前日の日曜日は「卵の日曜日」と言われている。
さすがにこれらは教会の公式行事ではないから、バッハはそれようにカンタータを残していない。
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