結局リヒター
カンタータ頭出し用USBを作成した。その作成を昨日紹介したが、文章から受ける印象とは違う。「面倒臭そう」と感じさせてしまったとしたら、それは私の筆力不足だ。実のところ作るのはとても楽しい作業だった。それが通じねばならぬところだ。バッハのカンタータ全曲、どの曲でもたちどころに聴けるのは最低限の環境だ。楽譜の取り揃えは無理とあきらめたが音源確保だけは譲れぬということだ。
出来上がってあれこれ聴いてみて感じたことは、「やはりリヒター」が性に合うということだ。長い付き合いだから、こちらの耳や脳味噌にリヒター補正がかかってしまっているということかもしれない。ほどなくリヒターが録音していない作品をどの演奏で聴くかが肝だと気づかされた次第。
網羅性でリリンクが第一候補である。その選り好みのどさくさから、思わぬ次元が開けた。
そもそもリヒターもリリンクも指揮者だ。ディスクの個体識別のため指揮者名で呼ぶけれど、私がリヒターに惹かれる原因はどうも、歌手陣だと気づくのにさしたる時間はかからなかった。とりわけディートリヒ・フィッシャーディースカウ先生だ。ここにシュライヤーやマティスが加わる陣容は、ベッツとフリーマンに大谷翔平が加わるドジャースに匹敵する。悩ましいのはソプラノのアメリンク、コントラルトのシュトゥッツマンくらいだ。
いやもうそれはそれは極楽。
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