泣き、歎き、憂い、怯え
「Weinen,Klagen,Sorgen,Zagen」BWV12は復活祭第3日曜日用。イエスが十字架にかけられる前に弟子たちに予言する話。「近々私を見なくなるが、またすぐ現れるだろう」と。「あなた方は泣いて悲しむだろうがすぐ喜びに変わる」云々。女性の出産の話をまじえた説教だ。
BWV12はワイマール時代の作品。1714年4月22日初演となっている。冒頭、深い悲しみに包まれた短調が印象的だ。暗黒から光明と進行するが、その転換点に置かれているのがバスのアリアだ。リヒター盤ではディースカウ先生の出番になっていないのが不思議なくらいの重要な位置付けだ。
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