リヒターの外側で
なんといってもバッハのカンタータはカールリヒターなのだが、ソプラノが大好きなアメリンクになっていない。
カンタータ全集の録音などという大プロジェクトを立ち上げるにあたって、指揮者を誰にするかに劣らず,歌手の起用も重大事項に違いあるまい。リヒターのことだから万全を期したはずだ。アメリンクが漏れているのはさまざまな事情や考えがあってのことだろう。レコード会社の契約の都合などという大人の事情もあるに決まっている。
ディースカウ先生とアメリンクのデュエットがただの一度も実現していないのはもはや拷問だ。リヒター盤のソプラノ、エディット・マティス先生に何ら不満はないけれど、夢のバッテリーを欲する野球ファンの心理に相通ずるものがある。
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