前半傾斜
待降節に始まる教会暦は、聖霊降臨祭をもって折り返しとなる。聖霊降臨祭の次の日曜日の三位一体節以後は、日曜日の経過を「第~日曜日」という具合に数えているだけにも見える。
クリスマス、新年、顕現節、マリア清めの祝日、受胎告知の日、イースター、昇天祭、聖霊降臨節という具合に節目が目白押しだった前半とはうってかわって粛々と過ぎる。
こもりがちな冬場にイベントを連発させて人々を鼓舞する狙いまで想像してしまう。
夏場以降、収穫の秋をも静かに過ごすということか。日本でなら「もの思いの秋」とでも説明されようが、欧州にはまた別の必然もあるに違いない。
« 飢えたる者に汝のパンを分かち与えよ | トップページ | 淡々公平 »
コメント