ピリオド考
カールリヒター先生に関する書物を読んでいると、必ず話題になるのがピリオド楽器の話題だ。リヒター先生の残した録音は通常楽器なのだが、晩年がピリオド楽器の台頭した時期に重なる云々だ。バッハ演奏の泰斗としての地位を不動のものとしていた先生の衰えとピリオド演奏の台頭のタイミングがあっていのだそうだ。
バッハについて申せば、今やもうピリオド演奏が主流なのは明らか。
私自身の好みはCDのコレクションとしては圧倒的に通常楽器だ。ファビオビオンディ先生が現れなければ今でもピリオドをよけていただろう。
バッハの存命した時代の風習に合わせるという主旨を一部ご都合主義だとも感じる。そんなにバッハの時代をまねしたいのなら録音はだめでしょとか。バッハ時代に戻るパラメータと戻らないパラメータの設定が恣意的な気がする。
楽器の性能に限界があって諦めていたけど、よい機能が楽器があったらどんどん使っていたのではとも。バッハに聞けないのが残念。
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