軸足オーボエ
カンタータの聴き方の変化の話。
歌手たちとりわけディートリヒ・フィッシャー・ディースカウ先生の出番を起点に楽しんで想定外の収穫にありついたばかりだ。ここに新たな視点を加える。それがオーボエだ。
元々カンタータ82や30でオーボエがディートリヒ・フィッシャー・ディースカウ先生の出番で拮抗していた。事実上の「二重協奏曲」だ。
リヒター先生のカンタータ選集を75曲をそういう視点から聞き直してみる。
本当に本当に楽しいトライだった。歌手たちの出番はブックレットの記載を見ればわかる。「アリア」「レチタティーボ」という記載には必ず声種が併記されているからだ。ところがオーボエの出番は、どの楽曲にあるのかはわからない。BWV82で申せば「BWV82にオーボエの出番があること」はわかるが、第1曲から第5曲のどこにあるのかは書いていない。「レチタティーボにはないはず」程度の見当は付けられるが、単なる伸ばし程度の出番なのか華麗なソロなのかもわからない。
「オーボエ聴くぞ」と思って聴くカンタータ体験だ。
新しい。
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