新築祝い
次女夫婦が自宅を新築した。
先日母を連れてそのお披露目に行ってきた。3階建ての堂々たる二世帯住宅。彼のご両親と住む。ご両親と次女夫婦それぞれの玄関が別の道路に面しているという凝った構造。両家のプライバシーにも配慮しているようで、柔軟に往来もできるという考えた作りに感心した。
次女たちが背負う軽くないローン返済を思いやりはするものの、やはり新築はいい。「ぴかぴか広々今時」のスイートホームを堪能してきた。
しかし、私の感慨は別な点にある。
母と私をもてなす準備の厚みだ。全て手作りのお料理。少なくない母の苦手食材を巧妙に回避してある。耳が少し遠くなった母へのさりげなく配慮した語りかけなど、あげればきりがない。
そうした一家総出の準備に、嫁である次女が継ぎ目なく溶け込んでいた。親冥利。よい家族に温かく受け入れられた次女は幸せだ。
ぴかぴかの新居はやがて経年とともに劣化するが、次女を囲む温かな団らんが、衰えることはあるまい。
帰路、車の中で母も同じ事をいっていた。
次女夫婦とご両親にブラームスとバッハのご加護を。
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