卒寿
数えで卒寿を祝うなら今日だ。1935年7月27日生まれの母は今日満89歳の誕生日を迎える。
私のこの先の人生は母と共にある。亡き妻に代わって子供たち3人を育てきった恩はまだ現在進行形である。あろうことか、つい5日前にひ孫が生まれた。なんという巡り合わせ。懐妊が判明したとき7月26日が予定日と言われ一同色めきだった。ひいばちゃんの誕生日と一致もありかと。
おいしいものを食べて、行きたいところに連れて行ってねぎらいながらも、家事だけはフル回転してもらう。今やそこにひ孫とのやりとりが加わる。もはやそれこそが長寿の秘訣でさえある。家事をいっしょに手伝いながらの毎日の会話こそがお薬。若い頃と代わらぬ心配性を尊重してこそ母に寄り添える。
自分のことが全てやれるどころか、家族の分までやってくれているので「要介護0」くらいだったが、これにひ孫の世話まで加えるとなると「要介護度マイナス3」は堅いところだ。
今時は出産5日後の退院だ。入院中の面会はコロナ以降何かと手続きが面倒なので、ひいおばあちゃんとの初対面は退院後が望ましい。だから予定日より4日早く22日に生まれて、卒寿その日を退院日に配慮するとは、若いのに空気が読める子である。
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