都市切り口
野田シェフの著書「音楽家の食卓」は、作曲家と料理という切り口ではあるのだが、その作曲家と料理を結びつけるアシストをするのに、都市が役立っている。作曲家なじみの都市の郷土料理に光を当てている。その都市にゆかりのある限り、食事はその土地の郷土料理を堪能していたに決まっているという論法だ。概ね以下の通り。
- バッハ ライプチヒ/アイゼナハ/リューベック/リューネブルク
- ハイドン ウイーン/アイゼンシュタット
- モーツアルト ザルツブルク/パリ/ミュンヘン/ミラノ/ウイーン
- ベートーヴェン ボン/ウイーン
- シューベルト ウイーン
- メンデルスゾーン ハンブルク/ライプチヒ
- ショパン ワルシャワ/ウィーン/パリ
- シューマン ライプチヒ/ウィーン/ドレスデン/ドュッセルドルフ
- リスト ウイーン/パリ/ワイマール
- ワーグナー ライプチヒ/パリ/ウイーン/ドレスデン/ミュンヘン/バイロイト
- ブラームス ハンブルク/ウィーン
いやはやウイーンが多いこと。バッハとメンデルスゾーン以外みなウイーンに関係がある。ウイーンはオーストリアの首都だが、ドイツ語圏内ということで違和感なくなじむ。
ブラームスとて演奏会で訪れただけというならもっと多いはずだが、生活の拠点となるとこの程度。モーツアルト、ワーグナーあるいはショパンは非ドイツも多い。ていうか、ショパンは浮いている気がする。リストも違和感無しとしない。ブクステフーデ、パッヘルベル、テレマンとは申さぬがウェーバーを入れても良さそうだがいかがなものか。
ブラームスは時代が新しい割には地味である。
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