備えて怠るな我が霊よ
いささか歯がゆいと書いたBWV55の他に、三位一体節後第22日曜日用がもう1曲ある。「Mache dich,Mein Geist bereit」BWV115である。
BWV55がテノールの独壇場であったのと対照的に、フル編成だ。4人の独唱に加え、オーボエダモーレ、フルート、ホルンが入る。収録のメンツもディートリヒ・フィッシャー・ディースカウ先生、ペーター・シュライヤー先生、エディット・マティス先生、マンフレート・クレメント先生、ペーター・ルーカス・グラーフ先生という豪華キャスト。
強いて山場をあげるなら第4曲のソプラノのアリアか。ソプラノ独唱にフルートとピッコロチェロがからむ独特の味わいが売り。ディースカウ先生もシュライヤー先生も出番はレチタティーボだけとあって太刀持ち状態だ。
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