目覚めよと呼ぶ声が聞こえ
昨日は三位一体節後第26日曜日だった。だから来週の日曜日が「三位一体節後第27日曜日」かというとそうは参らぬ。来週の日曜日はクリスマスの4つ前の日曜日になるので、待降節になってしまう。
だからその三位一体節後第27日曜日用の「Wacht auf,ruft uns die Stimme」BWV140を本日取り上げる次第。三位一体節後第27日曜日は希にしか現れないから、この作品もなかなか上演の機会がなかった。
けれども脳内カンタータランキングでは上位の常連だ。第1曲冒頭の付点リズムの連なりを聞くと「年の瀬感」が脳内に充満する。特徴的なのは2重唱のアリアで、その第2曲や第6曲にあるオーボエの出番もマンフレート・クレメント先生の極上の見せ場だ。
がなんと言って第4曲だろう。ヴァイオリンとヴィオラのユニゾン変ホ調。この旋律は私の結婚披露宴の来賓入場のBGMだった。その披露宴は11月25日で、本カンタータの初演日という小細工を楽しんだ。
で、あまたある同曲のCDの中でもリヒター盤が脳内最高位に長年君臨する。第4曲冒頭の弦楽器の4分音符1個の「B音」の響かせ方が他に類を見ない。
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