聖なる1年
2020年に嘱託生活が始まったとき、2025年1月の満了も決まっていた。だから2024年がラストイヤーになる前提で諸事、動いてきた。
会社生活最後の1年をバッハとともにカウントダウンすべく、ブログ「ブラームスの辞書」上で、「カンタータでたどる教会暦」なる企画を準備したのもその一環だ。ところが、そこに降って湧いたのが2023年10月の網膜剥離だった。ラストイヤーを前に暗雲が立ちこめたが、手術即決で、ついでに白内障にも手を打って2023年内に退院できたのは幸運だった。
ちょうどその頃だ。職場にオケが発足することになった。誘われるままに参加を決め、初練習は2023年11月。目の手術の合間を縫うように参加したものだ。会社生活最後の1年をオケとともに過ごすことになった。
バッハと職場オケ。職場オケから必然として派生したヴィオラ演奏の再開。練習の素材にバッハの降臨を見た。これだけでもラストイヤーの装飾としては充分だったが、12月も押し詰まってから、長女の懐妊が判明した。予定日が7月とわかり、ラストイヤーに初孫による変奏曲がなりひびくことになった。7月の出生後は初孫狂想曲に近い。
かくして2024年は「バッハ」「職場オケ」「ヴィオラ」「初孫」の4重フーガが形成された。
今日でその1年が終わる。ブラームスそっちのけながら、それはかつてない濃密な1年だった。
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