イタリアのハロルド
先般の自室整理の最大の収穫がジェラール・コセのCD集全13枚だった話はしてある。
その中にベルリオーズの「イタリアのハロルド」は二度出てくる。あれってなもんだ。DISC1とDISC3だ。このうちDISC3の方には「Transcription:Franz Liszt」と書いてある。鈍感な私はこれ見てもピンと来なかった。「2度入れるような曲か?」ってなもんである。
ブラームスとベルリオーズの関係は一昨日述べた。ヴィオラ弾きの端くれとして「幻想交響曲のベルリオーズが満を持したヴィオラ付き交響曲」とは知りながらものめり込むまでには行かなかった。
聴いてみた。
あー。
「イタリアのハロルド」のピアノ編曲版だった。そうか。リストは古今の名高い管弦楽作品をピアノ用に編曲していた。まさにその線上にある。しかしあれを編曲するとは「編曲者リスト」のヒントを添えられても思いつかなかった。
いやいや。ピアノに相当な腕前を要求するリストテイストではあるが、私は管弦楽版よりすんなりと入る。ヴィオラの妙技に焦点を絞って聴ける。「超絶技巧ヴィオラソナタ」としてだ。
あー驚いた。
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