風当て虫干し
妻の形見のヴァイオリンは、長女の受験を機に弾かれなくなって17年。我が巨大ヴィオラの空白より長く放置された罪滅ぼしに最小限の手入れをしたら、いっそ「ご自分でお弾きになれば」と言われて少し触ってはみた。幸いバッハを筆頭に興味深い楽譜が我が家にあった。
しかし触ってみていろいろ無謀だと自覚するに至った。心も身体も巨大ヴィオラへの適用が思いのほか進んでいた。存在しないC線の響きをヴァイオリンに求めたりはせぬが、D線やG線の響きでさえもう完全に別物だ。
毎日のヴィオラ練習の際に、ついでにヴァイオリンも取り出して風に当てる程度が関の山だ。二刀流なんてほど遠い。それでも毎回取り出してチューニングをしてやっているうちにまた気も変わるだろう。
初孫がヴァイオリンをと言い出す日まで。
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