アルペジオーネソナタ
コセ先生のヴィオラ曲集全13枚は、古今のヴィオラ作品が網羅されていて嬉しい。
ひとまずざっと全DISCを聴いた。
ブラームスのヴィオラソナタ2曲、バッハの無伴奏チェロ組曲ヴィオラ版が私的定番なのは棚上げして、古今のヴィオラレパートリーの中から気に入ったものを見繕う。
なんと言っても筆頭はアルペジオーネソナタだ。今は廃れているアルペジオーネという楽器用にシューベルトが作ったが、ヴィオラのレパートリーとして定着している。コセ先生の演奏は可憐。シューベルトすごいと思い知らされる。それからモーツアルトのヴァイオリンとヴィオラのための二重奏だ。他にシンフォニーコンツェルタンテや、K563の三重奏などデュメイ先生と共演する諸作品が秀逸。
ヒンデミットやショスタコーヴィッチも食わず嫌いはいけないと反省しきりだ。
テレマンのヴィオラ協奏曲が収録から漏れている他、ドヴォルザークのテルツェットあたりも聴かせてもらいたかった。アメリカ四重奏曲などヴィオラのおいしい出番を含む室内楽も聴きたい。そこいらはブラームスにだって見せ場が多い。
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