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2025年3月28日 (金)

初レッスン

先週火曜日、大学4年の1月以来実に44年ぶりのヴィオラレッスンがあった。日取りの決定以来10日。教則本を紹介いただいたり、右手首の柔軟さを鍛えるエクセサイズをお教えいただいた他に課題は出なかったが、ドキドキと緊張して待った。

初回レッスンはその教則本の82ページ。25番から始まった。

20250325_183811_20250326062801

Gdurの音階とアルペジオを第三ポジションに居座って弾くというもの。スラーぶった切りでスケールを上って降りて2往復したとこで、ストップがかかった。「何を言われるのだろう」と緊張が走る。「ト長調の音程感が備わっています」「が、むしろ」とおっしゃる。ドキッ。

「弓をもう少し張りましょう」「その方がもっと切れのいい音が出ます」「弓と毛の感覚が1センチ弱程度を目安に」と。

そっちかという感覚。さらに先生は続ける。右手の人差し指が弓に深く絡みすぎています。第二関節の内側が弓に触れる程度にと細かい。同じく右手の小指が弓のネジ部に接しているので、弓本体に当てましょう。えーっ。で、右手の親指は中指と相対する位置に保ちましょう。

44年ぶりのレッスンはこうして始まった。Gdurの音階もアルペジオもこれを見るための素材に過ぎなかった。言われた通りに持ち替えて再度と促された。音がクリアになりましたよと言われたがあまり自覚はない。

左手が立て込んでくると、右手の注意を忘れがちになるけれど、ときどき立ち止まって右手の持ち方を点検しましょうとしめくくられた。

で、次は同じ教則本の62,63ページ。両隣へのポジションチェンジだ。

 

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1ポジ、2ポジ、3ポジ以下同様にオクターブ上がってまた降りる。写真は人差し指だが、同様に中指も薬指もということで以下。

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難しい。途中から先生が一緒に弾いてくれたが、ユニゾンにならぬ。音程が悪いのだ。隣のポジションへの移行と言っても音階によっては半音も混じる。これを指がキリリと意識していないと、最後同じ音にかえってこれない。

第一から第三への移動より、実用性が高いとおっしゃる。

家庭での練習の際、これらを指慣しに使ってくださいと念押しされた。

ここまでおよそ25分。

さて何か曲をと言われた。「最近はまっている曲はありませんか」と先生。

恐る恐るバッハですがと申し上げるとニコニコとうなずいてくれる。調子に乗ってガンバソナタと申し上げたところ「何番にします?全部いいですよね」と嬉しい反応。1番からですかねと私が応じて以下始まる。

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第一楽章アダージョを通して弾いたところで、「まずは」と言いながら4小節目から始まるA音の伸ばし。8分音符にして19個分の伸ばしについて目から鱗のご指摘。ただ拍を数えて待っているだけの音楽にならぬようにと。伴奏のピアノパートを先生が弾いてくれた。これを意識して寄り添うようにダイナミクスなりヴィブラートを工夫しましょうと。世の中バッハにヴィブラートはいかがなものかという向きもあるけれど、音楽の流れの範囲内で質のいいヴィブラートなら何ら問題はないときっぱり。

さらに、少しボウイングとフィンガリングの整理をしておきましょうとおっしゃる。これが出来ていないと半信半疑が音に乗り移りますと。とりわけトリルの下準備。下解放弦で「0,1」のトリルは必ずしも悪くはありませんが、薬指と小指のトリルは避けましょう。これらを含めて曲全体についてポジションやフィンガリング計画をあらかじめ決めておくといいでしょうと。

で極めつけはスタカート。冒頭4,5拍目に現れて以降曲全体にちりばめられたスタカートをどのように弾くのですかという問題提示があった。私ならこう弾くとばかりに手本を示してくれた。ちゃんと意味を考えて弾きたい物ですねと。

第二楽章アレグロに少し入ったところで、デタシェ気味に少し弓使いを早く。つまりアダージョとアレグロの差を運弓面で意識してくださいと。速い楽章をゆっくり練習するのは大切だが、アレグロ感は常に念頭においてくださいと、なったところでお時間。

あっと言う間。

ああ。泣きたい。

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