3重の繰り上げ
小田原の伯母が亡くなった。長嶋さんの訃報が駆け巡って関税も、備蓄米も吹き飛ばした前日のことだ。
10年以上続いた透析が中止されることになり、先般急遽会いに行ってから10日だ。周辺の事情は親族、医師、関係者で共有済みであった。もちろん母も覚悟は出来ていのだが、やはりショックは隠せない。
昨日、母を連れて葬儀に参列してきた。
伯母には子供がいない。出席は母と私の他は、私の従兄弟一人だけ。たった3人で伯母を見送る一日であった。平日のため移動だけで片道3時間かかった。斎場に直接集合しすぐに火葬に移る。90分で収骨が始まってあっと言う間に終了。その足でお寺に向かう。お寺では「葬儀」「初七日」「四十九日」「納骨」の4種の儀をまとめて行うという段取り。葬儀以外の3種の儀式を繰り上げて行ったということ。葬儀の後、最年長の母はご住職に求められて姉との思い出話を披露した。お話が上手なご住職は話を聞き出す達人でもあった。姉との思い出をとうとうと語り尽くし、満足した様子。供養のようでいて実は、残される母のための瞬間でもあった。明日からまた母ががんばるための儀式にとも思えた。これを仕組んだご住職に感謝あるのみ。帰路3時間、母はなぜか上機嫌だった。
これにて母は、親戚一同の中で最年長となる。母方はもちろん父方を見渡しても90歳は最年長だ。
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