ヘルマン先生の見通し
旧バッハ全集収載のヴァイオリンソナタをヴィオラ用に編曲したのは、フリードリヒ・ヘルマン先生だった。ライプチヒ・バッハ音楽院一期生で、なんと20歳で教授になった彼は、ヴァイオリン演奏に加えて作曲家でもあった。
で、何よりヴィオラ奏者。
その彼をして同曲集のヴィオラ版出版にと駆り立てたのはなんだろうか?
名高いヴァイオリン奏者でもあるから弾こうと思えばいつだってオリジナルのヴァイオリン版を軽々と弾けたはずだ。それでもなおヴィオラ版を用意する意図はなんだったのか、聞いてみたい。仮にヴィオラを手にしたとしてもヴァイオリンパートのハイポジを苦も無く操ることだって出来るのに。
わざわざハ音記号に書き換える手間、場所によってはオクターブ下げる手間。「オクターブ下げる下げない」の判断は必ずしていたはずだ。下げた場所からいつ通常の場所に戻るのかが意外と難しい。で、ピアノ伴奏との兼ね合いはいつも難問だ。
これら手間をかけて売りに出して元が取れるのか。もはや商売そっちのけの品揃えなのか。























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