消去法
数種類の選択肢から1つを選ぶ際にしばしば用いれる方法。あかんモンを落として行って最後に残ったものに決めること。長所を決め手とせずに選ぶため消極的なイメージだが、現実にはかなり頻繁に用いられている。
中期以降に出現するピアノ小品群は、数曲の作品が一つの作品番号にまとめて出版されるのが常だった。インテルメッツォとカプリチオを仲良く4曲ずつ盛り込んで作品76として出版する際、その集合体に適当な名前がないものかとジムロックに相談を持ちかけている。ブラームス本人はそれらを「Klavierstucke」(uはウムラウト)と呼んでいた。
結局ジムロックも気の利いた名前を思いつくことが出来ずに、「Klavierstucke」の名前で出版された。いわば消去法である。このタイトルはop76にとどまらずop118とop119でも再び用いられる。
盛り込まれている曲は、ブラームスのピアノ作品の精髄のような作品だが、それらの集合体に割り当てられるタイトルには無頓着だったと考えられる。
聴き手の感じ方に必要以上に介入しない姿勢の裏返しとも感じれられる無味無臭のタイトルは、作品の内容で勝負するブラームスの思いが込められている。
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