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2026年4月 7日 (火)

Deklamation

「音楽と言葉の関係」という意味らしいが難解。

 

ブラームスの友人にしてすぐれた歌手ジョージ・ヘンシェルは、あるときブラームスの「勝利の歌」の独唱を受け持ったが、喉の調子を壊していた。そこで彼は作曲者ブラームスに一部音の変更を願い入れた。

 

ブラームスは「デクラマチオン」の範囲内でこれを許可したという。むしろ物のわかった歌い手はそうするものだと。ヘンシェルを誉めている。

 

ヘンシェル自身がこのときの変更を証言する。

 

和音の範囲内で、少し低い音に変えたが、変えた音が依然としてその周辺での最高音となり、テキスト「Himmel」(天国)の意味を強調する作曲者の意図を保存したとしている。つまり作曲者がテキストの流れを忠実に音に転写しているのだから、音の変更はその意図をぶち壊しにしない範囲で許されるということだ。

 

ということから逆算するとこの「Deklamation」という言葉の大切さがよくわかる。どんなに短い歌曲でもデクラマチオンへの配慮が行き届いているということだ。テキストが本来持っている、抑揚、音韻、間、意味が作品にもれなく無理なく転写されていると解したい。

 

 

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