とかげのシッポ切り
トカゲは外敵に襲われるとシッポが切れる。切られたシッポに敵が気をとられているうちにトカゲ自体は逃げてしまう。切れたシッポは再生するらしい。一部を犠牲にして主要な部分を守ることの喩えに用いられる言い方だ。
第一次世界大戦は1818年にドイツの敗北で終わった。ベルサイユ条約で戦後処理が決まった。莫大な賠償金の他にドイツが失った主な領土は以下の通りだ。
- ポーゼン ポーランドへ
- 西プロイセン ポーランドへ
- シュレスヴィヒ デンマークへ
- ダンチヒ 自由都市化
- アルザス・ロレーヌ フランスへ
5番目のアルザス・ロレーヌを除いて4つ全てプロイセンの旧領だ。領土的にはプロイセンの旧領が差し出されたということだ。意図的なものではないのかもしれないが、ドイツにおけるプロイセンの影響はますます小さくなってゆく。
第二次世界大戦後、「元凶はプロイセン」とされたのはそういう意味ではナンセンスだ。ドイツが始めた戦争ではあるがプロイセンの責任はそう大きくないのではないかと感じる。
第一次世界大戦でドイツは負けたのだけれど、連合軍がドイツ国内に攻め込むことはなかった。経済封鎖にによって国内経済は疲弊していたが外国の軍隊にドイツ領を蹂躙されないままの敗戦だった。上記の領土でさえ外国軍に占領されたわけではないのに、戦後処理としては割譲となった。ひそかに第二次大戦のタネがまかれたとうことになる。
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