40年の歳月
ドヴォルザークの交響曲第8番にジムロックが提示した値段1000マルクが、物議を醸したことは既に述べた。ブラームスの交響曲1曲に支払われた金額が15000マルクだとも書いた。この待遇の差についてもっと調べたいと思って、シューマンの伝記をあたった。
音楽之友社刊行の「作曲家◎人と作品シリーズ」の「シューマン」117ページにうってつけの記述があった。シューマンの交響曲の価格が1番を除く3曲について記載されている。
- 第2番 150ターラー 450マルク
- 第3番 200ターラー 600マルク
- 第4番 204ターラー 612マルク (ピアノ譜込)
ターラーとマルクの換算は、マッコークルに載っている。ブラームスの交響曲1曲が15000マルクとされている横に「=5000ターラー」と明示がある。つまり「1ターラー=3マルク」である。
シューマンの交響曲は概ね1840年代の作品だ。ブラームスは1870年代以降の完成だから、その間30年の歳月が横たわっている。ドヴォルザークの8番はさらに10年以上遅れる。この歳月の厚みがシューマン、ドヴォルザーク、ブラームス各交響曲の買い取り価格の比較を難しくしている。







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