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2026年5月15日 (金)

mp のリスト

例によって音楽之友社刊行の「ブラームス回想録集」第2巻39ページの話だ。

リヒャルト・ホイベルガーの回想の中でブラームスが、作品中に「mp」を用いたことについて批評家から攻撃されたとある。1884年頃の話である。ブラームスの作品上における「mp」の分布を見ると時期的には一応辻褄が合っている。

これに対するブラームスの側の反撃として、過去の作曲家が「mp」を使用していることはブラームスが既に把握していたことが挙げられている。「過去の巨匠たちも使っていたンだからいいじゃないか」という文脈が推定できる。

この周辺の一連の論争は、「ブラームス回想録集」第2巻を熟読しても今ひとつ脈絡が判らない。

  1. 「mp」を作品中で用いることが何故批判の対象になるのか。
  2. 過去の作曲家たちが「mp」を使用していたという実例を挙げることが、何故その批判への反撃になるのか。

疑問の骨子は上記の通りである。

疑問の解決はお手上げだが、まさかと思うことがある。反撃の材料として過去の作曲家が「mp」を使用していたことを把握していたというのは、主要な作曲家における「mp」の使用箇所をリスト化していたなどということはないだろうか。本文ではヘンデルのメサイアを写譜していてその中に「mp」を見つけたとある。

「禁則違反箇所」を詳密な譜例とともに整理していたブラームスのことだから、「mp」のリストくらい作っていそうな気がする。

マッコークルを探してみようと思う。

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