逆さ読み
学生の頃仲間内の会話で単語を逆さにして言い合っていた。音節が2個の単語の場合、音を入れ替えて、真ん中に長音棒を挿入する。「飯」は「しーめ」だし「金」は「ねーか」となる。
「ルービ飲みに行こうぜ。」(ビール飲みに行こうぜ)
「いいや、しーめが先だぜ」(いいや、飯が先だぜ)
という具合である。音節が3個以上になると完全な逆さではなくなる。「バイク」は「クイバ」で「電車」は「しゃでん」だ。
聴くところによるとこの風習は広く音楽関係者の間に根付いているらしい。海外、特にドイツ語圏ではどうなっているのだろう。モーツアルトと従姉妹の間で交わされた手紙はその種の言葉遊びに溢れていると聞いた。ブラームスはどうだろう。
思い当たる節もある。ブログ「ブラームスの辞書」や著書でお手上げ同然になっている課題に「倒置」がある。「molto cresscendo」と「crescendo molto」の類だ。日本語の真面目な文法であれば「倒置」は強調なのだが、はたして音楽用語でもこの考えが通用するのだろうかという疑問提示でお茶を濁している。まさかとは思うが倒置のパターンのいくつかが逆さ読み遊びに近い感覚だったなどという身も蓋もないオチもありはせぬかと、少し心配になってきた。
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