posthum
「死後に刊行された」という意味の形容詞だ。しばしば「post.」と略記される。作品番号付きの楽曲では唯一122番の「オルガンのための11のコラール前奏曲」がこれに該当する。ブラームスが没したとき、マンディチェフスキーの手許にただちに印刷に回すことが可能な状態の原稿があったのだ。それが1902年になって刊行されている。ブラームス本人に出版の意思があったために、作品番号が与えられたというわけだ。
マッコークルはこの辺りの事情に配慮して「op posthum 122」と標記している。
しかしむしろこのケースは例外だ。WoOという記号が付与されることで体系化されている作品番号無き作品群は、生前の刊行か、死後の刊行かで意味が大きく変わる。
生前の刊行はブラームス本人の承認済みということになる。死後の刊行は、本人に出版の意思が無かった作品も混入してしまう。
先ごろ買い求めたオックスフォード大学出版部刊行の「ドイツ民謡集」はWoO34とWoO35の集合体だが、WoO35は死後の出版である。マッコークルは「WoO posthum35」と標記して、その事実をサラリとかつ明確に告知している。







コメント