44年ぶり
一昨日の記事「ブラームス色 」で、ベーレンライター社刊行の弦楽六重奏曲第1番の楽譜を買い求めたと書いた。スコアではなくて6冊セットのパート譜だ。帰宅して第一ヴィオラのパートを取り出してさらってみた。
懐かしい。44年前大学4年の夏に演奏 した。披露したのは第一楽章だけだったが、気に入って全楽章練習だけはしていた。
職場オケの発足で15年ぶりに取り出したヴィオラでは、主にバッハを弾いているのだが、目の前に懐かしいパート譜が置かれれば音を出してみたくなるというものだ。
15年ぶりの復活から腕前の復旧を目指す上で、試金石となる作品だ。たとえば以下。
第一楽章の177小節目から始まる一連の難所。180小節目あたり、指がもつれる。
第二楽章の冒頭はとっておき中のとっておきなのだが、今では
こちらにもしびれる。
で、極めつけは第4楽章の終盤。
468小節目からの小気味いい分散和音。おそらくC線上の第3ポジションにしがみつくのだろうが、44年前ここがどうにもならなかった。当時は楽器を始めて3年目21歳の若造。今は15年のブランクから復活を目指す65歳。単純比較は無謀ながらなんとかしたいと思い詰める。
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