ロ調空白
昨日の記事「室内楽組曲BACH」で、ブラームスの室内楽からBACHの音名を主音に持つ作品を各1曲選定した。すんなりと下記に落ち着いた。
- B 弦楽六重奏曲第1番変ロ長調op18
- A ヴァイオリンソナタ第2番イ長調op100
- C ピアノ四重奏曲ハ短調op60
- H クラリネット五重奏曲ロ短調op115
これをベートーヴェンでやろうとすると「ロ音」でとん挫する。室内楽にロ長調ロ短調の作品がない。モーツァルトでも事情は同じだ。ハイドンなら出来る。この人たちの作品数はブラームスよりはるかに多い。たった24曲のブラームスで出来てしまうことはとてもありがたいことだと思う。管弦楽作品で試みるとブラームスでもロ調が空白だ。第二交響曲の第二楽章は貴重だとわかる。
シャープ5個のロ長調はともかく、シャープ2個で済むロ短調はありそうなものだが。教会旋法でロ音が忌避されていた名残ではあるまいな。
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