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カテゴリー「316 ヴィヴァルディ」の88件の記事

2022年8月16日 (火)

ある試み

ヴィヴァルディの全作品はRV番号の最大値から820であると推定できる。散逸、異稿、偽作いろいろな課題はあろうがひとまず820と納得することにして先に進む。このうち165作品が声楽作品なので、器楽作品は655曲という理解になる。

さて、我が家のCDコレクションでこのうちのいくつがカバーされているのか確かめた。結果は「290」だ。ヴィヴァルディの「四季」は複数枚所有しているものの「4」でしかない。カバー率は器楽作品655に対して44.3%で、全作品に対しては35.4%となる。

ヴィヴァルディで35.4%は実感よりは高い。かぞえてはいないがテレマンでは10%を切るだろう。そもそも分母が怪しい。

ブラームスでは、この値は100%になる。当然ながら感心した。

 

 

2022年8月15日 (月)

マリア被昇天の日

聖母マリア様が天に召されたとされる日。8月15日だから日本ではお盆の民族大移動と重なる。

聖母信仰の代表的な祝日だから、プロテスタントのバッハには縁遠い。カトリックの司祭だったヴィヴァルディには痕跡がある。

ヴァイオリン協奏曲ハ長調」RV581は、そのものズバリ「聖母マリア被昇天の祝日のために」と題されている。「四季」と大きく違うのはイメージだ。「四季」は曲を聴いて実際の季節のイメージとのシンクロを楽しめるが、「聖母マリアの被昇天」について具体的なイメージがないからシンクロが起きにくい。

教会での演奏に配慮して、2つの弦楽合奏による編成になっている。

 

 

2022年8月14日 (日)

カニーニ

ブルーノ・カニーニはイタリアのピアニスト。1935年12月30日ナポリのお生まれ。昨日の記事「アッカルドマジック」でヴィヴァルディのヴァイオリンソナタのCDを入手したとはしゃいだが、そのCDでチェンバロを担当しているのが、カニーニさんだ。アッカルドさんのヴァイオリンもろともすっかり気に入ってしまっている。

この人とアッカルドさんのコンビは、なんとブラームスに飛び火する。ヴァイオリンソナタ全3曲のCDがある。こちらは当然チェンバロではなくてピアノを聞かせてもらえる。どちらも達者ということだ。

さてさて話はさらにバッハに。ヴィクトリア・ムローヴァさんとのコンビでバッハのヴァイオリンソナタを録音している。残念ながら全6曲ではなくて1番ロ短調、2番イ長調、6番ト長調の3曲だけがチョイスされている。ムローヴァさんには、別のチェンバリストと組んだ全曲アルバムも出ているがカニーニ版は本当に素晴らしい。チェンバロも達者なカニーニさんがなぜあえてピアノを選んだのかわかる気がする演奏だ。

 

 

 

 

2022年8月13日 (土)

アッカルドマジック

某中古CDショップで強烈な堀出し物に出会った。

ヴィヴァルディの「2つのヴァイオリンのためのソナタop1」と「ヴァイオリンソナタop2」のCDだ。ヴァイオリンを弾いているのはアッカルドだ。op1で第二ヴァイオリンを弾いているのはフランコ・グッリという名手。

 

20170430_183850

たまらん。新入荷の棚にあるのを手に取った。両方で4000円少々。即買い。帰宅後着替えももどかしく再生。唖然とする美しさ。凛とした音。ディスイズイタリア。

こうなるとだ。op5の6つのヴァイオリンソナタもほしくなる。

 

 

 

 

2022年8月12日 (金)

プレ調和の霊感

どのようなヴィヴァルディ関連本を読んでも、「調和の霊感」は、ヴィヴァルディの出世作と位置付けられている。1711年アムステルダムルセール社から刊行された。ヴィヴァルディ33歳だ。これによりヴィヴァルディの名が欧州中にとどろいたとされている。ブラームスで申せば「ハンガリー舞曲」だ。最初の出版作品が必ずしもブレークのキッカケにならないということだ。ドヴォルザークの「スラブ舞曲」は例外と見ていい。

出世作「調和の霊感」は、op3を背負っている。ということはつまりop1とop2が出世作に先行するということだ。

op1は「2つのヴァイオリンのためのソナタ」でop2が「ヴァイオリンソナタ」でどちらも12曲で構成される。

ちなみに名高い「四季」はop8に含まれる。ことほどさようにop3以降は、ブレークの恩恵を受けて、そこそこCDも見つかるのだがop1とop2は、相対的にCDが少ない。イムジチのボックスにも収録がない。

 

 

 

 

2022年8月11日 (木)

イ短調op3-6

我が家の次女も長女も弾いた。ヴィヴァルディの「調和の霊感」op3の6番目。イ短調ヴァイオリン協奏曲だ。この第一楽章が古来ヴァイオリン習得の通過儀礼になっている。娘らに教える中で、私も弾いた。娘らは二人とも小学生だったが軽々暗譜した。

改めて聞くとよい曲だ。

我が家には下記の通りCDがある。

  1. 1962 I musici/Roberto MIcherucci(3:22)
  2. 1987 I solisti Veneti/Piero Toso(2:58)
  3. 1983 I musici/Pina Carmirelli(3:15)
  4. 1988 I solisti Italiano/Giovanni Guglielmo(3:13)
  5. 1997 Europa Galante/Fabio Biondi(2:26)
  6. 2004 Berliner Philharmoniker/Nigel Kennedy(2:36)
  7. 2014 L'arte dell'arco/Federico Guglielmo(2:40)

楽しい。古来ずっと1番目を聴いてきた。娘らにもずっと聴かせていた。5番目のビオンディは、爽快だ。イムジチ版より1分短い。

 

 

2022年8月10日 (水)

3曲1組

ヴィヴァルディの「調和の霊感」op3の話をする。全12曲を行きがかり上3曲ずつ4セットととらえる。

<1セット>

  • 1番 ニ長調 4つのヴァイオリンとチェロ
  • 2番 ト短調 2つのヴァイオリンとチェロ
  • 3番 ト長調 1つのヴァイオリン

<2セット>

  • 4番 ホ短調 4つのヴァイオリン
  • 5番 イ長調 2つのヴァイオリン
  • 6番 イ短調 1つのヴァイオリン

<3セット>

  • 7番 ヘ長調 4つのヴァイオリンとチェロ
  • 8番 イ短調 2つのヴァイオリン
  • 9番 ニ長調 1つのヴァイオリン

<4セット>

  • 10番 ロ短調 4つのヴァイオリン
  • 11番 二短調 2つのヴァイオリンとチェロ
  • 12番 ホ長調 1つのヴァイオリン

気が付くこと。

  1. 各セットの先頭は、必ず4本のヴァイオリン。全部違う調。
  2. 同じく2番目は2本のヴァイオリン。全部違う調。
  3. 3番目はヴァイオリン一本。全部違う調。
  4. 同一セット内で同じ調性はない。
  5. 同一セット内には長短が必ず含まれる。
  6. 合計すると長短6曲ずつ。
  7. 4セットすべて独奏楽器の組み合わせが違う。

とても偶然とは思えない。

 

 

 

 

2022年8月 9日 (火)

レストロアルモニコ

「L'estro armonico」とつづられるイタリア語で、しばしば「調和の霊感」と訳される。「op3」を背負うヴィヴァルディの出世作。1711年アムステルダムのロジェ社からの出版で様々な独奏楽器による12の協奏曲だ。バッハはこのうちの下記を編曲している。

  • 3番ト長調→チェンバロ独奏BWV978
  • 8番イ短調→オルガン独奏BWV593
  • 9番ニ長調→チェンバロ独奏BWV972
  • 10番ロ短調→4台のチェンバロのための協奏曲BWV1065
  • 11番ニ短調→オルガン独奏BWV596
  • 12番ホ長調→チェンバロ独奏BWV976

かなりな入れ込みようだ。それもそのはずで、この曲集でヴィヴァディの名声は欧州中に広まっていた。当時最先端のイタリア音楽のそのまた最高峰という位置づけは大げさではなかった。現代日本における「四季」の人気もかすむというものだ。

CDで比較するにも楽譜があると便利なのでひとまず入手した。毎度毎度のドーヴァーで4020円はまずます。楽譜を見ながら聴くと、プレイヤーごとのアドリブもわかって参考になる。

2022年8月 7日 (日)

ラフォリアの流行

イベリア半島起源の舞曲「フォリア」が17世紀のイタリアで大流行した痕跡が我が家所有のCDにどれほど残っているのか検証してみた。

  1. 1490 作者不詳の「Folia」
  2. 1520  Juan Di Enzina
  3. 1553 Diego Rodrigez
  4. 1553  Diego Ortiz
  5. 1557  Antonio de Cabezon
  6. 1650  Andrea Falconiero
  7. 1659  Maurizio Cazzati
  8. 1664  Berardo Storace
  9. 1669  Giovanni Antonio Pandorfi
  10. 1671  Francesco Corbetta
  11. 1685  Arcangero Correlli op2
  12. 1700  Arcangero Correlli  op5-12
  13. 1701  Marin Marais
  14. 1705  Antonio Vivaldi op1-12
  15. 1709  Antonio Martin Y Coll

「おお」ってなもんだ。ドイツの作曲家がいない。ヴィヴァルディより200年少々さかのぼるとはイタリアおそるべし。

 

 

2022年8月 6日 (土)

ラフォリア

「ラ」は冠詞だから実態は「フォリア」で「Folia」と綴る。イベリア半島起源の舞曲だ。メヌエットやサラバンドと同じ舞曲の名前なのだが、長い間に短調主体の低音部の定型までも含んで定義されるようになった。「ラフォリアバス」という。

イ短調を例にとると「A→E→A→G→C→G→C→E」だ。

「ラフォリア」と明記されていなくても、ベースラインの進行がこの流れであるなら、聞き手はラフォリアを想起する。ましてや、シャコンヌやパッサカリアの低音進行がラフォリアバスだった場合は実質ラフォリアということになる。短調のシャコンヌやパッサカリアはひとまず疑ってかかるほうがいい。

17世紀イタリアで大流行し、たくさんの作曲家が作品を残している中、コレルリのop5-12がとりわけ名高い。

 

 

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