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カテゴリー「316 ヴィヴァルディ」の14件の記事

2019年4月 7日 (日)

4つのヴァイオリンのための協奏曲

「4つのヴァイオリンのための協奏曲」といえばヴィヴァルディの調和の霊感op3-4を背負ったホ短調が名高い。編成は言わずもがな、独奏ヴァイオリン4本に通奏低音を伴う弦楽合奏だ。テレマンの「TWV54:A1」を付与されたイ長調コンチェルトがこの編成だ。

ところが「TWV40:200」からの4曲もまた「4つのヴァイオリンのための協奏曲」扱いになっている。作品番号の若い順にト長調、ニ長調、ハ長調、イ長調だ。ヴィオラの解放弦の順番を少々いじったようにも見える。

さらに決定的に興味深いのは楽器編成だ。本当にヴァイオリン4本だけなのだ。弦楽合奏はおろか通奏低音さえ伴っていない。実際に聴いてみると事実上の「ヴァイオリン四重奏」だ。コンチェルトの語感につきまといがちな超絶技巧感はない。ここいらの品ぞろえ豊富なところが多作家テレマンの醍醐味だ。

2019年3月21日 (木)

悩み多き3月

3月は、バッハに加えてテレマン、ヴィヴァルディの誕生日が重なる。長男やビオンディも3月生まれだ。ブログ記事配置が大変厄介だ。会期延長で、期間中に3月が2回来ることになって本当に助かった。おかげでテレマン関連記事を2019年にずらすことで、2018年3月のカオスが解消した。

きしくもレーガーの誕生日に始まったココログのシステムメンテナンスが長引いて、3月19日0時から本日バッハの誕生日まで管理画面にアクセスできなかった。さてはオルガンマニアか。管理画面の使い勝手が全面的に変わってしまい、しばらくは用心が要りそうだ。

 

 

 

 

2018年12月 7日 (金)

オルガン演奏会③

2018年8月15日19時。ハンブルク聖ミヒャエリス教会。3つあるオルガンを全部弾いてくれるという豪華なコンサート。

20180815_183927

こちらはCPEバッハオルガン。

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こちらはグロッセオルガン。

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これはコンツェルトオルガン。

第二次大戦で教会が消失していることを思うと、ここまできれいに復旧していることに驚く。

プログラムは下記。オルガニストはブレーメンのフラウエンキルヒェから客演のサミュエル・クーマー氏。

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お目当てはヴィヴァルディの「調和の霊感」op3-10四つのヴァイオリンのための協奏曲をバッハ自らオルガン独奏用に編曲したものだ。こんなもん生で聴けるなんて私は幸せ者だ。あっと言う間に終わってしまった夢のような時間。

ラストは演奏者自身のコラールファンタジー「神は堅き砦」だ。アイゼナハ以来ずっと頭になり続けているコラールで敬虔な気持ちになった。

演奏後、オルガニストが拍手に応える。その最後に彼は3つのオルガンに向かって計3度深々と頭を下げた。心温まる光景だった。最後に指揮者が楽員を讃えるかのようにオルガンにむかって手を差し伸べて聴衆の拍手をそちらに誘導した。客演者の彼はそういう気持ちでミヒェルのオルガンに接していたのかと心が熱くなった。

立ち去りがたい気持ちでCDを買い求めた。

20180820_1927132左は同教会のオルガンで演奏したブラームス作品集。といっても「オルガンのための11のコラール前奏曲」op122ではないところが気に入った。収録は下記。同教会にしっかりとブラームスが息づいていることが確認できたようでほっとした。

  1. ハイドンの主題による変奏曲
  2. 弦楽六重奏曲op18第二楽章
  3. ヘンデルの主題による変奏曲

右側はハンブルク市内に点在するオルガン聴き比べ。当地ミヒャエリスはもちろんリハを聴いてお気に入りのヤコビを含む。

2018年7月28日 (土)

大奇遇

バッハ、ヘンデル、スカルラッティがそろって1685年の生まれだということだって相当奇遇だとは思う。

本日7月28日はバッハとヴィヴァルディの命日だ。バッハは1750年、ヴィヴァルディは1741年で二人は9年違いの同じ日に没した。バッハがヴィヴァルディを熱心に研究したという因縁を思うとこれはかなりの奇遇だ。

もしもである。1856年7月29日に没したロベルト・シューマンの死が一日早ければこのリストにシューマンも加わっていたところである。

2018年7月17日 (火)

Per eco in lontano

もっぱら「遠くのこだま」と訳されるヴィヴァルディの「2つのヴァイオリンのための協奏曲」イ長調RV552だ。ここ日本では、なんたって「四季」で名高いヴィヴァルディ、百歩譲っても「調和の霊感」どまりの受容っぷりなのだが、この曲は気に入っている。特に第一楽章だ。丁寧なあいさつを思わせるエレガントなたたずまいがとてもいい。四季の両端楽章はしばしば鋭角的なのだが、こちらは丸みを帯びている。

2018年3月25日 (日)

企画のアレンジ

2016年の秋が深まった頃だった。生誕333年のバッハ特集を2018年に実施すると決めた。そこから記事のせき止めが始まった。バッハ関連の記事の公開を停止して備蓄に走ったということだ。同時に書き下ろしも始めた。会期半年程度のバッハ特集をもくろんでいた。

ところが、ほどなくバッハとヴィヴァルディの関係記事を書くうちにヴィヴァルディの記事が堆積し始めた。さらにヴィヴァルディを根城にヴェラチーニ、ジェミニアーニ、タルティーニに飛び火し始めると、もうあとはイタリアンバロックが芋蔓式だった。

一方、テレマン、ヘンデルから、ブクステフーデ、パッヘルベルへとドイツバロック系統の記事も堆積を始めた。

バッハに軸足を置きつつ、ドイツとイタリアのバロックへと質量両面の拡充が加速した結果、会期を1年に延長しバロック特集とする表札のすげ替えが起きたのが2017年5月くらいだったと思う。そして今、2019年8月31日を会期末とすることを正式に決定した。

記事の3分の2はバッハだけれど、バロック全般に視野を広げたこと、今では正解だったと思っている。

2018年3月15日 (木)

ビオンディ

昔こういう名前の水泳選手がアメリカにいたからショップでCDを手に取ったときは面食らった。もちろん別人なのだがイタリアのバロックヴァイオリン奏者にファビオ・ビオンディがいる。

我が家にもCDがある。ヴァイオリンソナタはとても気持ちがいい。バロックヴァイオリンは、ヴィオラダガンバほどではないにしても響きが心細いと感じていたが、この人は例外だった。イタリア人のバッハ云々という屁理屈を笑い飛ばしてくれる爽快な演奏だ。バッハを振り回しているとでも申せばいいのだろうか。

同じくバッハのヴァイオリン協奏曲にも風変わりなCDがある。定番のイ短調やホ長調、あるいはドッペルには華麗なスルーをかまして、チェンバロ協奏曲の原曲の再現としてのヴァイオリン協奏曲を入れている。正規なヴァイオリン協奏曲ホ長調はチェンバロ版になっているというはぐらかし方が痛快だ。

すごいすごいとうわさのヴィヴァルディは、ベストセラーのイムジチの演奏が刷り込まれきっている脳みそには刺激が強い。でも楽しい。顔をしかめる向きは多いのだろうが知ったことではない。さらに「調和の霊感」op3はもっとすごい。ヴァイオリン練習用として名高いイ短調op3-6は異次元だ。課題研究にと初心者が聴いたら腰を抜かすだろう。学生時代に合奏に参加した曲が多いのだが、既成概念を根底から揺さぶってくれる。

今日はビオンディの誕生日だという。長男と同じだ。

2018年3月 7日 (水)

研究対象

バッハは、ヴィヴァルディのコンチェルトを編曲しているのでBWV番号の若い順に列挙する。ここいらの作品が存在することで、ヴィヴァルディが知られ始めたと考えていい。

<オルガン用>

  1. BWV 593 ハ長調 op3-8 2Vn
  2. BWV 594 ハ長調 op7-11 VnSolo
  3. BWV 596 ニ短調 op3-11 2Vn+Vc

<クラヴィーア協奏曲用>

  1. BWV 972 ニ長調 op3-9 VnSolo
  2. BWV 973 ト長調 op7-8 VnSolo 
  3. BWV 975 ト短調 op4-6 VnSolo
  4. BWV 976 ハ長調 op3-12 VnSolo
  5. BWV 978 ヘ長調 op3-3 VnSolo
  6. BWV 980 ト長調 op4-1 VnSolo
  7. BWV1065 イ短調 op3-10 VnSolo

2018年3月 6日 (火)

ビバルディ伝

偕成社1998年のヴィヴァルディの伝記の第二版が2015年になって刊行されていた。

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青少年向けという建前らしく、ふりがなが丁寧につけてある。読みやすい上にカラー写真が満載で楽しい。とてもよいシリーズで他にはドヴォルザークも所有しているのだが、どうしたことかブラームスがシリーズがから漏れている。

2018年3月 5日 (月)

ヴィヴァルディ伝

マルク・パンシェルという人が著したヴィヴァルディの伝記だ。

ながくながく探していたがこのほどとうとう入手した。1986年の刊行だからもう31年前の本。黄ばんでいるけれど、お宝。ヴィヴァルディの伝記はブラームスに比べて層が薄いから本当に貴重だ。音楽之友社刊行の「作曲家別作品解説ヴィヴァルディ」の参考文献に挙げられていた。日本に流布するヴィヴァルディ情報のソースになっている。

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