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カテゴリー「304 ベートーヴェン」の44件の記事

2018年7月29日 (日)

伊豆の3B

何かと思った。まさかバッハ、ベートーヴェン、ブラームスではあるまいなと。伊豆のカフェの名前だった。

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スリービーンズのことだった。3種類の豆を常時扱っていることから来るネーミングだという。コスタリカの浅い焙煎が気に入った。もちろんコーヒー自慢のお店なのだが、ジビエやピザもおいしくて盛り上がった。

2018年6月 2日 (土)

アジア初演か

1918年6月1日の徳島坂東におけるベ-トーヴェンの第九交響曲の演奏が、日本初演だということなのだが、この演奏が同時に「アジア初演」だと断言されている。

第一次大戦で日本が陥落させた中国青島のドイツ租借地は、日本の攻撃を受けるまで10年以上ドイツ人が多数居留していた。青島ビールはドイツ人用のビール供給に端を発する。オーケストラも組織されていた。

素朴な疑問がある。

日本に占領されるまでの間、同地オケは第九交響曲を演奏しなかったのだろうか。

当時の青島はドイツ人も多く住んでいた。俘虜という制約もない音楽活動が保証されていたはずで、第九交響曲の演奏が試みられたことがないというのか。坂東が「日本初演」に加えて「アジア初演」と断言する以上、その点の検証には抜かりがないと思うには思うのだが、信じられない。

征服前の青島で顧みられることがなかった第九演奏が、俘虜生活の制約の中で実現したということなのか。

2018年6月 1日 (金)

第九日本初演

第一次大戦中、日英同盟の関係で日本は中国・青島のドイツ租借地を攻略し陥落させた。たてこもったドイツ将兵が日本で俘虜として収容された。数か所に分散したうち徳島の坂東にはおよそ1000名が収容され、同地に組織されたオーケストラによってベートーヴェンの第九交響曲全曲が演奏された。

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女声が求められる部分を男声で補っての演奏ながら、これが同交響曲の日本初演である。初演の日付は1918年6月1日だ。つまり本日は第九日本初演100年のメモリアルデーだ。

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2018年3月11日 (日)

3大宗教作品

ブラームスは1872年秋から1875年春までウイーン楽友協会音楽監督の地位にあったが、その最後のシーズンの選曲を調べていて興味深い事実を発見した。

  • 1874年12月06日 ベートーヴェン:ミサソレムニス
  • 1875年02月28日 ブラームス:ドイツレクイエム
  • 1875年03月23日 バッハ:マタイ受難曲

ご覧の通りだ。この周辺の事情は以前にも述べておいた。

この年、復活祭は3月28日だった。バッハのマタイ受難曲を聖金曜日の3日前に演奏したということだ。自作の「ドイツレクイエム」はイースターのちょうど1か月前。ついでに申すならミサソレムニスは作曲者ベートーヴェンの誕生日の10日前である。

楽友協会音楽監督の辞任を決めていたブラームスがラストシーズンで放つプログラム。これをドイツ3大宗教作品と断じてもブログ炎上には至るまい。

2017年12月26日 (火)

第九特集総集編

ミニ企画「第九特集」が終わった。8月にティンパニ特集して以来の企画だ。手軽に年末気分が注入出来るのだが、12月一か月もれなく記事を敷き詰めるには本数が足りないのでミニ企画でお茶を濁す次第。

  1. 2017年12月14日 空虚五度
  2. 2017年12月15日 抱き合え百万の人々よ
  3. 2017年12月16日 第九初体験
  4. 2017年12月17日 ベートーヴェンの記憶
  5. 2017年12月18日 Durch と Zur
  6. 2017年12月20日 第九初演
  7. 2017年12月21日 Die Absoluten Musik
  8. 2017年12月23日 シューマンの証言
  9. 2017年12月24日 さすが楽聖
  10. 2017年12月25日 アンカー
  11. 2017年12月26日 本日のこの記事

2017年12月24日 (日)

さすが楽聖

坂東俘虜収容所のオケの演目が詳しく記録されている。

作曲家別の交響曲演奏頻度ではベートーヴェンが抜きん出ている。ハイドンとシューベルトが少々あるほかは全滅だ。マーラー、チャイコフスキー、ドヴォルザークはもちろんブラームスも全滅。

一方のベートーヴェンは、交響曲なら9番を含む4曲がある。コンチェルトだってピアノ協奏曲第1番とヴァイオリン協奏曲がある。室内楽も少し演奏されている。

ブラームスはハンガリア舞曲第5番があるくらい。

1918年と言えばブラームスが没してからまだ20年しか経過していない。ブラームスを知る人がまだまだ存命中だ。ちゃきちゃきの現代音楽なのだと思う。

坂東や習志野でブラームスの交響曲が日本初演されていたら、20本くらいは記事を稼げたはずだ。

2017年12月23日 (土)

シューマンの証言

以下、シューマンの言葉だ。

イタリアにナポリ、フランスに革命、英国に艦隊があるようにドイツにはベートーヴェンの交響曲がある。

含蓄がある。

ドイツ人にとってのベートーヴェンの位置づけが透けて見える。慣れない日本での生活を強いられた俘虜たちが、心のよりどころとしたのがベートーヴェンの音楽だったこと想像に難くない。

バッハでもブラームスでもなくベートーヴェンであった必然を味わっている。

2017年12月18日 (月)

Durch と zur

「Durch A, zur B」で「Aを通じでBへ」という意味になる。Aに「Leiden」、Bに「Freude」を代入することで、たちまちおなじみのフレーズ「苦悩を克服して歓喜へ」が出来上がる。ドイツ語お決まりのパターンなのだと思う。

ブラームスの友人にして超一流の外科医ビルロートのモットーもこの形式だ。

「Durch Klarheit, zur Wahrheit」である。「明晰さを通じて真理へ」とでも訳されよう。難を申すとすれば音名化が難しいことくらいか。

2017年12月17日 (日)

ベートーヴェンの記憶

ブラームスにのめり込む前、私の脳内マインドシェア第1位に君臨していた作曲家はベートーヴェンだった。クラシックにのめりこみ始めたのが中学時代で、最初に買ってもらったレコードがベートーヴェン第五交響曲とシューベルト未完成交響曲のカップリング。

案の定気が付いたらベートーヴェンにはまりこんだ。交響曲、協奏曲、弦楽四重奏曲、ピアノソナタ、ヴァイオリンソナタ、一部ピアノ三重奏曲など、ほぼ全部レコードとスコアが集まった。頭が柔らかいから旋律と曲名の紐付けがあっという間に完璧になった。伝記を始めとする書物も片っ端から読んだ。一生このままかもしれないと予感していたし、それでもいいと思っていた。

高校卒業の段階でのお気に入りは以下の通り。

  • 交響曲 7番6番4番の順。
  • 協奏曲 ヴァイオリン協奏曲、ピアノ協奏曲第4番
  • 弦楽四重奏曲 15番イ短調 4番ハ短調 9番ハ長調 2番ニ長調の順
  • ピアノソナタ 第31番イ長調 第21番 第8番の順

ブラームスなんか屁とも思っていなかった。この記事を書くためにベートーヴェンのどこが好きだったのか思い出そうとしているのだが、どうも要領を得ない。思い出せないのだ。

中学高校の時代は、ベートーヴェンにがんじがらめにされる感覚が心地よかったのだが、大学に入ってから、パーソナルな塗り残しがあるブラームスが好きになった。秩序と思いが程よくブレンドされていると感じたのだ。話聞いてくれそうなのはブラームスだと思った。

私の心の中では既にブラームスはもちろんバッハやドヴォルザークにも抜かれてしまったベートーヴェンだが、今でも楽譜だけはたくさん持っている。

2017年9月 2日 (土)

交響曲第18番

ハンス・フォン・ビューローは、高名なピアニストであると同時に、今風な意味での指揮者の走りでもあった。加えて聴衆に対して演説をぶつのが恒例でもあった。居合わせた聴衆にとっては負担だったかもしれないが、そうした演説から名高いエピソードがいくつも生まれているからバカにならない。

ベートーヴェンの交響曲第9番といえば演奏におよそ一時間を要する大曲だが、ビューローは一度演奏した後に、お決まりの演説をかまして、再度全曲演奏したという凄いエピソードが残っている。その際聴衆が帰れないようにホールの扉に鍵を掛けさせたというから相当な確信犯である。このエピソードは大抵聴衆が気の毒というニュアンスで語られるが、付き合わされたオケの団員も疲労度という意味では相当なモンだと思う。

さてさて、その話を伝え聞いたブラームスは「それじゃあまるで交響曲第18番だ」とつぶやいたという。出所が怪しくて確認も必要だが、痛快である。もし事実ならブラームスが即座に「9かける2」の暗算に成功していたことは間違いない。

だから今日は9月2日。

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