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カテゴリー「313 Rシュトラウス」の6件の記事

2013年10月 8日 (火)

嫁の実家

リヒャルト・シュトラウスの話。彼の妻の実家が実は、オクトーバーフェストへの出店権を持つ名門ハッカープショールの経営者一族だったらしい。だとすると相当な名門。リヒャルト・」シュトラウスはビール飲み放題だったに決まっている。

名作オペラ「薔薇の騎士」は、妻の実家に献じられたという説もあって確認中。

2010年12月15日 (水)

代振りの報酬

ブラームスとの行き違いが元で、マイニンゲン宮廷楽団の指揮者を辞したビューローの新天地はベルリンフィルだった。今日まで続く隆盛の基盤を築いた功績はビューローのものである。

1894年2月にエジプトのカイロで没した後、ビューローの後釜選びは難航したと伝えられている。

常任指揮者が最終的に、ニキッシュに決まるまでの間、マイニンゲン時代ビューローの弟子だったRシュトラウスに、何度か代振りが依頼されたらしい。このときベルリンフィル側がRシュトラウスに提示した条件が残っていた。

1回500マルクだ。公演で1回指揮をすると25万円という条件だ。ゲネプロやステリハは、どうしていたのか気になるところであるが、詳細は不明である。

微妙だ。高いのか安いのか判断に苦しむ。

2010年12月12日 (日)

ブラームスの助言

Rシュトラウスは、ハンス・フォン・ビューローの弟子だったから、ブラームスと面識を持っていた。Rシュトラウスのへ短調交響曲の感想とアドヴァイスがブラームスの口から発せられている。

音楽之友社刊行の「作曲家◎人と作品シリーズ」ブラームスの166ページに詳しく書かれいる。

ブラームスがマイニンゲン滞在中にヘ短調交響曲を聴いたとされている。Rシュトラウスは手記「ハンス・フォン・ビューローの思い出」の中でそのことに言及する。ブラームスは「なかなか良い」という感想の後に「シューベルトを研究して8小節単位の旋律を書く練習をしろ」と助言したという。「旋律の戯れが多過ぎる」とも指摘されている。

この一連のやりとりをもって、著者西原稔先生は、ブラームスとRシュトラウスの作風の違いを強調しておられる。

「ピアノ演奏の歴史」という本の中98ページにもこの出来事が言及されている。一連の助言について述べたRシュトラウスは、最後に「私は助言に従った」と付言している。Rシュトラウスの作品は、ブラームスの助言に従った延長線上にあるということとも受け取れる。

音楽史を飾る2人の作曲家のキャラがシューベルトを題材に浮き彫りになっているエピソードだが、取り扱いには注意が必要だ。ブラームスの真意はなお、明らかとは言い難い。

2010年12月11日 (土)

Rシュトラウスはどうした

リヒャルト・シュトウスがそのキャリアの初期にハンス・フォン・ビューローに師事していたことはよく知られている。ビューローがマイニンゲン宮廷楽団の指揮者だった頃だ。この楽団にはブラームスがしばしば出入りしていた。それどころか第4交響曲の初演を任されている。

1885年10月25日の初演の日。Rシュトラウスがトライアングルを叩いていたと言われている。その後ブラームスとビューローは、マイニンゲン宮廷楽団を率いて欧州各地に赴いた。「都市対抗初演ダービー」のリストを見れば、それが事実上「ブラ4初演ツアー」だったことをうかがい知ることが出来よう。

その瞬間、ブラームスの第4交響曲を演奏できるオケは、世界中でマイニンゲンだけという夢のようなシチュエーションを引っさげての演奏旅行だ。

ささやかな疑問がある。

Rシュトラウスは、その演奏旅行に帯同したのだろうか?それとも初演での一回コッキリの出演だったのだろうか。あるいは3度あったマイニンゲンでの公演にのみ出演していのだろうか。

2010年10月27日 (水)

シュトラウス

ブラームスラブを隠さない我がブログで「シュトラウス」などというタイトルの記事があれば、ブラームスが「美しく青きドナウ」を「遺憾ながらヨハネス・ブラームスの作品に非ず」とサインした話か、第4交響曲の初演におけるトライアングル奏者の話かと思われかねない。ワイン特集真っ只中の今、そのオチではいささか芸が無い。

ドイツやオーストリアでは、その年に収穫したワインが出来上がると居酒屋の軒先に、杉や樅の枝が吊り下げられる。まさにその時吊り下げられる枝のことを「シュトラウス」と呼んでいる。そういう店あるいは風習のことを「Strauswirtschaft」という。「Strauss」には「花束」という意味もあるから、そちらからの転用だ。この風習の起源はどうやらカール大帝に遡るらしい。彼は戦も得意だったが、内政にも才能を示した。ワインの商業的価値を利用しキッチリ税金をかける一方で、ワイン農民の保護を打ち出した。優秀な醸造家には、特権を与えた。決められた量を宮廷に納品し、なお余剰ワインがあった場合、新酒を4ヶ月の間、免税で直売出来るという措置だった。先ほどから話題の「シュトラウス」の飾りは、こうした特権を有する家であることを示すものだったというのだ。

南ドイツに行くと「Besenwirtschaft」になる。花環に代えて「ほうき」が吊るされるからだ。

晩秋のウィーンでブラームスが軒先のシュトラウスに誘われて居酒屋にしけこんだというような光景もあったに違いない。このとき「ヨハン・シュトラウス」と一緒だとなお盛り上がる。

そういえば私が新婚旅行で訪れた時だ。グリンツィンクへマーラーの墓参りの帰路、軒先にこの「シュトラウス」を見つけフラリを立ち寄ったことがあった。

2008年10月25日 (土)

リヒャルト・シュトラウス

1864年にミュンヘンで生まれた作曲家、指揮者。ワーグナー派、ブラームス派という言い回しをするならワーグナー派かもしれない。オペラ、歌曲、交響詩の分野で活躍した。個人的には「メタモルフォーゼン-23の独奏弦楽器のための習作」が好きだ。

ところが、ブラームスとの接点が無い訳ではない。

Rシュトラウスは、ブラームスと親交が深い指揮者ハンス・フォン・ビューローに師事していたのだ。ビューローは当時マイニンゲン宮廷管弦楽団の指揮者だった。19世紀後半の欧州楽壇を2分した論争の中にあって、反対派の妨害に嫌気がさしたのか、ブラームスは第4交響曲の初演を、当時けして都会とは言えなかったマイニンゲンのオーケストラに委ねたのだ。このときRシュトラウスが「丁稚奉公」にはいっていたという因縁である。

1885年10月25日つまり123年前の今日、マイニンゲンでの第4交響曲の初演にあたり、ブラームスの指揮の下でトライアングルを担当したという。第3楽章にしか出番のないトライアングルだ。他の楽章を演奏する間ステージ上でじっと控えていたのだと思う。ほほえましいものがある。しかし舐めてはいけない。茂木大輔先生はご著書「音大進学・就職塾」の中でこのトライアングルを取り上げている。4分の2拍子がアレグロで疾走する中、16分音符とトレモロが書き分けられていると指摘する。なるほどこの楽章でのトライアングルの最初の出番32小節目には「tr+波線」が書かれているが、95小節目は16分音符で刻めと書いてある。同じ打楽器でもティンパニには「16分音符で刻め」という指示は現われないから、トライアングルにのみ「16分音符」と「トレモロ」の区別を求めていると解し得る。

Rシュトラウスはこれを叩き分けたのだろうか。

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