ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲
1848年3月11日だから今から175年前の今日だ。ヨアヒムがブラームスの故郷ハンブルクで演奏会を開いた。ハンブルクフィルハーモニー主催のコンサートに出演したのだ。そこでヨアヒムが弾いたのが本日のお題「ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲」だ。
ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は、初演後あまり弾かれなくなった。現在の位置づけとは雲泥の差だ。押しも押されもせぬ現在の位置づけに引き上げた功労者がヨアヒムその人だった。バッハの「マタイ受難曲」の復活にメンデルスゾーンが果たした役割に似ている。ヨアヒムを見いだしたのはメンデルスゾーンだというのは奇遇である。
この時ヨアヒム弱冠17歳だ。
ブラームスは、この演奏を聴いていた。聴衆の中に15歳のブラームスがいたということだ。このときブラームスは、はじめてヨアヒムの存在を知った。無論ヨアヒムはまだブラームスを知らない。ブラームスとヨアヒムの間に生涯の友情が芽生えるまでまだあと5年が必要だった。
東日本大震災の日と重なるため、ずっとこの記事の公開を控えてきたが、ベートーヴェン特集の流れの中で自然に公開に漕ぎつけた。
ご加護を。
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