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    2012年3月28日から4月4日まで、次女の高校オケのドイツ公演を長男と追いかけた珍道中の記録。厳選写真で振り返る。

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カテゴリー「401 ファミリー」の11件の記事

2017年11月29日 (水)

ザルツブルガーノッケル

ザルツブルクのお菓子。

ブラームスの母が得意にしていたと伝えられる。その他ホイベルガーがイシュルに出かけたブラームスに配慮して、レストランに好物を注文する一件にも名前が出てくる。レストランの対応は「ブラームス先生の健康に配慮して、ザルツブルガーノッケルはキャンセルにした」というものだった。「甘過ぎて身体に良くない」という意味だろう。

ブラームスのお菓子好きを今に伝えるエピソードだ。

2017年11月28日 (火)

お袋の味

おそらく「母の手料理」のことで間違いあるまい。我が家の子供たちにとっては「祖母の手料理」と同義である。もちろんおやつも含むと解してよかろう。

ブラームスにも「母の手料理」があった。

  1. エッグノッグ ラム酒と卵で作る飲み物。卵黄とラム酒にバニラや生クリームなどを加えて作るらしい。香辛料を一つまみ入れる。れっきとしたアルコール飲料なので子供にはきついと思うが、当時のドイツは現代の日本とは少し事情が違うと思われる。
  2. こけもものジャム こけももと砂糖それにレモン汁を加えて煮る。
  3. オートミールケーキ 母からの手紙に現われるが、レシピは不明。文脈からしてブラームスの好物と思われる。
  4. ザルツブルガーノッケル メレンゲを焼いて膨らませたもの。

1855年4月クララはハンブルクでの演奏会に際してブラームスの実家に滞在する。ブラームスの伝記であればほぼ必ず言及されるエポック。このときブラームスの母がクララを心を込めてもてなしたとされている。上記のうちどれかをクララに振舞った可能性がある。

2017年6月10日 (土)

ホルシュタイン人

さて1806年神聖ローマ帝国解体時の勢力地図。ハンブルクとリューベックを結ぶ線以北が事実上デンマーク領だった。ブログ「ブラームスの辞書」的には1806年は重要な年だ。ブラームスの父ヨハン・ヤーコプの生まれた年だからだ。つまり神聖ローマ帝国解体の年とはブラームスの父の生年でもあるのだ。

彼はハイデの生まれだ。ハンブルクの北西約75kmにあるハイデは当然ホルシュタイン公国領内だから事実上のデンマーク領ということになる。19歳でハンブルクに出た1825年の段階でさえまだデンマーク領だ。プロイセンが両公国の領有をデンマークと争ったデンマーク戦争をどんな思いで見つめていたのだろう。その年1848年はブラームスが15歳でコンサートデビュウをした年でもある。

ブラームスの父はどんな言葉を操ったのだろう。低地ドイツ方言だとされているが、これはハンブルクの言葉である。彼の故郷ではホルシュタイン方言が話されていたハズだが、想像以上にデンマーク語がも通じたのではあるまいか。この地方のドイツ方言は、デンマーク語との共通部分も多い。デンマーク訛りのホルシュタイン方言を操り、公式な場では低地ドイツ方言も話せたと思われる。

ハンブルクに出てすぐ、公的な職業に就いたことから見て、言語コミュケーションに不安があったとは思えない。

2015年2月 4日 (水)

ゴールドベルク変奏曲

1865年2月母クリスティアーネの訃報に接したブラームスを見舞った友人がいた。ゲンスバッヒャーというチェリストだ。親密度はなかなかのものだ。何しろチェロソナタ第1番を献呈されているほどだ。

悲報に接したブラームスは、一心にピアノに向かっていた。弾いていた曲が本日のお題、バッハの「ゴールドベルク変奏曲」だ。長い間ずっとピアノを弾いていたらしいが、全曲を弾いたのか一部だったのかは解らない。冒頭のアリアか、はたまたクオドリベートか。何という光景だ。ブラームスが演奏する「ゴールドベルク変奏曲」を目の前で聞いたとは恐るべき果報者だ。

ゲンスバッヒャーは、ブラームスの頬に涙がつたっていたと証言する。

2015年2月 3日 (火)

没後150年

一昨日、絶好の天気の中、母を連れ出して富士山を見にドライブに出かけた。ポカポカと温かいのもありがたいのだが、何より富士山の頂上付近に雲がなく、ダイナミックな富士全体を堪能できた。

前日つまり1月31日には、こういう夕焼けが見られたので、期待が膨らんだ。↓

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朝6時に家を出発して、たどりついた東名高速・足柄SAから。快晴に恵まれた上に、頂上付近に雲がかかっていない。↓

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こりゃあ期待できるとばかりに車を走らせてお目当ての東名高速・由比パーキングエリア。期待通りの富士山。ひょっとして雪煙まで観察できる。↓

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いよいよ最初のお目当て。さった峠。広重の東海道五十三次・由比に描かれた絶景。旧街道から急坂を登って、みかん畑の斜面の小道をくねくねと走ってたどりついた。母とともに声を失った。↓

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お次は、世界遺産の目玉・三保の松原↓

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最後は日本平より。↓

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このほかにも道中ずっと霊峰富士を堪能することができていた。母とは、2年前の次女のコンクール全国大会以来のロングドライブだった。渋滞にかからなかったこともあり、大満足の一日となったから、滅多に載せない写真を奮発した。丸子宿のとろろ汁も味わって、日帰りとしては盛りだくさんの一日。

そうそう、今日2月3日はブラームスの母クリスティアーネの命日。1865年に亡くなっているから今年は没後150年に相当する。だからというわけではないが親孝行ネタ。

謹んでコーヒー特集を中断します。

2012年5月 1日 (火)

一姫二太郎

「女の子1人に男の子2人がよろしい」という意味だと長く勘違いしていた。第一子が女の子で次に男の子がという順番が、楽な子育てにつながるという意味らしい。「太郎」というのは「長男」の意味だと判れば、誤解は起きない。2人目までの子どもの順番を言っているだけなので、3人目以降の有無や人数は考慮されていない。

我が家は「2姫1太郎」だが、姉と弟がいるブラームスはきっちり「一姫二太郎」で、「女1男2」の誤解された意味としても当てはまる。

実はビスマルク家も1848年長女マリー、1849年長男ヘルベルト、1852年次男ウィルヘルムという具合に子宝を授かったから、ぴたりと「一姫二太郎」になっている。男の子は2人とも軍人で政治家だ。

2011年7月20日 (水)

アルスタースズメ

先日入手したMEMBRANN社製の「ドイツ民謡集」10枚組を眺めていて面白いことに気付いた。9枚目と10枚目のCDのタイトルや歌い出しの部分に地名が出現する。

  1. Bi uns in Altona 
  2. An de Alster,an de Elbe,an de Bill
  3. Meine Ostsee
  4. Einer Mowe von der Elbe

「Altona」はハンブルクの地区名、「Alster」はハンブルクの湖、「Elbe」はハンブルクが面する大河、「Ostsee」はバルト海だ。つまりこれらはハンブルク関連地名だ。そのつもりで10枚目のCDの演奏家を見て驚いた。「Hamburger Alsterspatzen」となっている。「Spatzen」は「Spatze」の複数形。「Spatz」は微妙な単語でいろいろな意味があるけれどここは素直に「スズメ」と解する。演奏する団体の名前として「ハンブルクのアルスタースズメ」という程度の意味だろう。

CDの演奏を聴く限り歌手付きの楽団だ。オーケストラよりも気軽な感じの団体だと解して間違いはあるまい。「ハンブルク、アルスター、楽団」というヒントで思い出す人物がいる。ブラームスの父親だ。息子のコネで最終的にはハンブルクフィルのコントラバス奏者になったが、それ以前は「アルスターパビリオン」の楽団で弾いていた。アルスタースズメという団体名だったかどうかは不明だが、何だかかすっている気がする。

演目は港町ハンブルクを象徴するようなタイトルばかりが並んでいる。

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2011年6月 1日 (水)

ヨハン・ヤーコプ

今日はブラームスの父親ヨハン・ヤーコプ・ブラームスの誕生日だ。北ドイツ・ハイデの生まれである。宿屋兼雑貨屋の家業を継ぐのを嫌ってハンブルクに赴いた彼が、選んだ楽器がコントラバスだった。もちろん独学だ。

いくつかのダンスホールを転々とした後ハンブルク民兵の吹奏楽団のメンバーになったという。そういえばブラバンにはコントラバスが入っていた。そこで彼はホルンも覚えたらしい。演奏家として食って行くために守備範囲を広げたということなのだろう。

やがて上流階級の人々に演奏を聴かせるアルスターの楽団にエキストラで出演するうちにまんまと正式団員になった。最終的に息子の友人シュトックハウゼンが音楽監督を務めていたという幸運も手伝って、ハンブルクフィルハーモニー交響楽団のコントラバス奏者にまで出世した。

後にブラームスは父親について「人のいい爺さん」と友人に語った。

それにしてもブラームスの父親でさえ本日でまだ生誕203年だ。ブラームス本人の生誕200年はまだまだはるか彼方である。

2011年5月31日 (火)

サウル

ヘンデルのオラトリオのタイトルだ。ハンブルク時代の若きブラームスはこの作品に親しんでいた。

1862年9月ウィーン進出を決意したブラームスは、故郷ハンブルクを立つに当たって父親にこう切り出す。

「ことがうまく行かなくなった時の最高の慰めは、決まって音楽です」「ただ私の『サウル』の中だけはよくご覧になってください」「必要とするものがきっと見つかります」

ブラームスはヘンデルのオラトリオ「サウル」の総譜の中に、まとまった数の紙幣を挟んでおいたのだ。29歳の息子は故郷を立つにあたって、父にへそくりを置いてきたというわけだ。まだブレーク前とは言え、このときまでにささやかな蓄えがあったと考えられる。何だか遠回しなところがブラームスらしい。

家族への経済的援助は、その後も終生続くことになる。

2010年5月 9日 (日)

母の日

今日は母の日だ。ブラームスの母クリスティアーネは写真が残っている。当時はまだ写真は珍しい時代だから、ある程度お金持ちでないと残りにくい。画家に肖像を描かせるにもお金が要る。ブラームスの母は息子が作曲家としてブレークして金回りが良くなった後に写真を残すことが出来た。

ところが、ドヴォルザークの母アンナの写真が見つけられない。肖像画も見つからない。父親の肖像は残っているが、母親はお手上げである。

写真や肖像が残ることは大変なことだったのだ。

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