ブラームス神社

  • 道中安全祈願

おみくじ

  • テンプレート改訂しました

独逸日記

  • ドイツ鉄道博物館のおみやげ
    2012年3月28日から4月4日まで、次女の高校オケのドイツ公演を長男と追いかけた珍道中の記録。厳選写真で振り返る。

ビアライゼ

  • Schlenkerla
    自分で買い求めて賞味したビールの写真。ドイツとオーストリアの製品だけを厳選して掲載する。

カテゴリー

カテゴリー「409 フェリクス」の12件の記事

2019年12月 6日 (金)

もう一人のフェリクス

クララ唯一の孫娘の名がユーリエであることは既に述べておいた。三男フェルディナンドの長女だ。このフェルディナンドは全部で7名の子に恵まれた。1歳にならずに亡くなった三男ヴィクトール以外は皆成人に達した。そのヴィクトールのすぐ下の弟の名前がフェリクスだった。シューマン夫妻の最後の子供四男と同じ名前である。彼の詩にブラームスが曲を付けている。とりわけ「我が恋は緑」が名高い。ブラームスは彼の名付け親でもあったが、1879年に他界した。

フェルディナンドの四男が生まれるはその3年後だ。祖母クララの意向が反映した名づけだったことは確実である。

2018年12月 8日 (土)

ハンブルク散策の小ネタ

ミヒャエリス教会のオルガンコンサートが終わって、ホテルに引き返す途中、ハンブルク中央駅のフードコートに寄り道した。夕食だ。

20180815_204618
カリーブルストとカルトゥッフェルザラート(ポテトサラダ)にビール。樽ナマはおろか瓶や缶でも飲んだことのないDiebelsDunkel⑯にありついた。期待通り。深いコク。極端に冷やしすぎないことはこれまでのどのビールとも共通する。積極的に苦味を訴求しない感じもずっと続いている。カリーブルストとの相性もいい。

ハンブルクの出来事の中で特筆は下記。

20180814_174018
Uバーンの車内での光景。ご主人のひざにあごをのせてじっと見上げる目つきが素敵だ。柴犬のハーベイ君に匹敵する。ドイツでは列車内やレストランの犬は珍しくない。行儀がいいのはみな共通だ。

20180815_081557
犬より扱いが後で申し訳ないが、これがカール大帝の像。ハンブルク市の起源は、カール大帝によるハンマブルクの建設というのが定説だ。だからカール大帝の像があるのはとても自然なことだ。

20180815_081242
こちらはメンデルスゾーン生誕150周年の記念碑の裏側。名高いヴァイオリンコンチェルトの旋律が刻まれている。彼はハンブルク生まれだからこれまた自然。

昨シーズン史上初の二部降格となったHSV。1887年創設だからブラームス存命である。

20180815_160133
長男からタオマフ購入を頼まれていた。まあでも2部とは言え名門である。立派なショップで感心した。街の人々はクール。ここ数年ギリギリで一部残留という成績ばかりだったから覚悟する時間は十分だったという。

2009年11月 5日 (木)

報酬の送金先

作品の原稿料として出版社からブラームスに支払われる報酬は、ブラームスの口座に振り込まれたと見るのが自然だ。ジムロックはブラームスの友人にして大出版社の経営者だ。さらにはブラームスの信任厚き財産管理人でもある。だからジムロックはブラームスに作品の報酬を支払うとは言っても、原則として自分が管理するブラームスの口座に送金するだけだった。

ところがだ。「雨の歌」の通称で名高いヴァイオリンソナタ第1番ト長調op78は例外だった。3000マルク(約150万円)という金額はいつもの通りだったが、その振込先をブラームスから特に指示されたのだ。その送金先を見て驚いた。

シューマン基金だ。そんな例は他に無い。

シューマン基金への寄付は、事実上クララへの送金と見てよい。ヴァイオリンソナタ第1番の報酬全額をそっくりクララに贈ったようなものだ。

ヴァイオリンソナタ第1番の引用元歌曲「雨の歌」op59-3にテキストを供給したクラウス・グロートをブラームスに紹介したのはクララだった。あるいは2008年2月16日の記事「天国に持って行きたい」を思い出して欲しい。

この珠玉のソナタはフェリクスの想い出が詰まった曲だ。天国のフェリクスに聴かせたいとクララが願った曲だ。おそらくブラームスはその願いに答えたのだ。作品をクララに献呈するという形式を取らずに、それでいてクララへの贈り物であることを記憶する方法を考えたに違いない。何故ならこのソナタはリーズルことエリザベート・フォン・ヘルツォーゲンベルクから献呈をねだられたのに対し、別の曲「2つのラプソディ」op79を献呈してごまかしている。だからこのソナタを大っぴらにクララに献呈しては、今度はリーズルの機嫌を損ないかねない。

表面上このト長調ソナタは誰にも献呈されていないが、報酬全額をシューマン基金に寄付することでけじめをつけたと見た。このソナタが断固クララ母子への贈り物であることを、リーズルに秘匿しつつ表明したようなものだ。

フェリクスの名付け親でもあったブラームスのけじめ。

最近こういうのをカッコいいと感じるようになった。歳だろうか。

2009年6月11日 (木)

雨の歌

作品59-3を背負った歌曲。テキストはクラウス・グロートによるもの。ヴァイオリンソナタ第1番ト長調op78の第3楽章には、この歌曲の旋律がそっくり転用されていることで名高い。だからヴァイオリンソナタ第1番は「雨の歌」と通称されている。

2008年2月16日の記事「天国に持って行きたい」の中で、この作品がクララとフェリクスの母子と深い関係があると書いた。病に伏せったフェリクスを見舞う手紙にヴァイオリンソナタ第1番の第2楽章を引用し、それが第3楽章でも回想される。このヴァイオリンソナタとクララの関係を調べていて興味深い事実を発見した。

元になった歌曲「雨の歌」にテキストを供給したグロートをブラームスに紹介したのはクララだったらしい。1856年のことだ。ブラームス23歳である。当時すでに30代半ばで社会的な名士だったクララはブラームスより顔が広かったと思われる。ブラームスは後日クララにそのお礼をする。グロートの詩をテキストにした歌曲4つを作曲して1873年のクララの誕生日に贈ったのだ。

その4曲とは下記の通りだ。

  1. 「雨の歌」op59-3
  2. 「名残」op59-4
  3. 「僕の傷ついた心は求める」op59-7
  4. 「君の青い瞳」op59-8

ヴァイオリンソナタ第1番を聴いたクララはその終曲の冒頭に、6年前の誕生日に贈られた歌曲の旋律が置かれたことをたちどころに悟ったと思われる。そして中間部には、フェリクスへの見舞いの旋律が回想されるのを聴いて「天国に持って行きたい」と漏らしたのだ。

芸が細かい。

2008年2月22日 (金)

フェリクスの調

2006年5月21日の記事「嬰ヘ長調」で述べたとおり、クララとフェリクスの母子と「嬰へ調」は何かと関連がある。クララ・シューマンに献呈された作品2つはどちらも嬰へ短調だったし、フェリクスの詩をテキストにした歌曲は3曲のうち2曲が嬰ヘ長調だ。

その話を前提にした上で今日の記事は成り立つ。

ヴァイオリンソナタ第1番ト長調op78は、第3楽章の主題がブラームス自身の歌曲「雨の歌」op59-3の旋律をそっくり引用していることはよく知られている。「雨の日には幼い頃を思い出す」という趣旨のテキストはクラウス・グロートによるものだが、ブラームスがこのテキストからフェリクスのインスピレーションを得たのではないかと一昨日の記事「緩徐楽章の回想」で述べた。私がそのように感じる理由が実はもう一つある。

ヴァイオリンソナタの引用元となった歌曲「雨の歌」op59-3は実は嬰へ短調だ。「雨の歌」は1873年の成立だ。何のことはないフェリクスの詩に付曲した「我が恋は緑」嬰ヘ長調と同じ年の生まれである。

さて原曲では嬰へ短調だった旋律が、ヴァイオリンソナタに転用されたときト短調に変換されている。嬰ヘ音を主音にするのはヴァイオリンにとってはあまりありがたくないからだ。実はこの半音の引き上げには嬉しくなるような実例がある。ヨアヒムはブラームスのハンガリア舞曲をヴァイオリンとピアノ用にと編曲しているが、原曲で嬰へ短調の5番をト短調に変えているのだ。ヨアヒムのお墨付きをもらったようなものだ。ヨアヒムはもちろんこのソナタの私的初演でヴァイオリンを担当した。

嬰へはドイツ式の音名で申せば「Fis」だ。

まさかと思うことがある。

この「Fis」がフェリクスつまり「Felix」の音名化された姿だったなどという想像は無謀が過ぎるだろうか。

2008年2月20日 (水)

緩徐楽章の回想

ヴァイオリンソナタ第1番の話だ。

第2楽章の冒頭主題が、そっくりそのままフィナーレ第3楽章の第2副主題となっている。「4分の2」と「4分の4」という両楽章の拍子の違いを物ともせずに、音価の操作で聞こえを調節し、結果として同じ旋律に聞こえるという手の込んだ代物だ。

第2楽章の旋律が回想される終楽章は、「雨の歌」のニックネームの元になった楽章だ。ブラームス自身の歌曲「雨の歌」op59-3の冒頭旋律がそっくりそのまま用いられている。クラウス・グロートの手によるテキストは雨の日に楽しかった幼い頃のことを思い出すという内容だ。

第2楽章の冒頭旋律が元々クララの息子フェリックスの病を見舞うために引用された旋律だったことを2月16日の記事「天国に持って行きたい」で言及した。だからこのソナタが誰にも献呈されなかったとも述べた。それほど大切な旋律なのだ。ロンド形式の第二副主題だということにも意味がある。フィナーレ第3楽章が、このフェリクスの旋律を中央に据えて、シンメトリーな構造をしていることに他ならない。第3楽章の奥座敷にひっそりと鎮座しているということだ。

「雨の歌」のテキストが表現する楽しかった幼い頃とは、フェリクスの思い出と重なるのだ。だからフェリクスを見舞った旋律が第3楽章で回想されると解したい。長々と回想されるワケではない。一瞬かするように回想される点ブラームスのデリカシーを感じる。多楽章作品において緩徐楽章の旋律が終楽章で回想されるケースは多くない。多くないどころかこのヴァイオリンソナタ第1番だけである。幼い頃の回想とあの旋律を、どうあっても共存させたいブラームスだったのではあるまいか。あるいは、この共存を聴かせることがこのソナタの目的とさえ思える。

ヴァイオリンソナタ第1番には、フェリクス・シューマンの回想という隠しテーマがあったかもしれない。だからそれを察したクララが「天国に持って行きたい」と言ったのだ。

「雨の歌」という異名ばかりがやけに有名になってしまったが、音楽の神様か歴史の神様が、くしゃみでもしていたら「フェリクス」というタイトルになっていてもおかしくなかったと思っている。

2008年2月16日 (土)

天国に持って行きたい

自作を聴いた聴衆から「天国に持って行きたい」と言われたら作曲家は相当嬉しいと思う。そう言ったのが、親しい女性だったら尚更である。

実際にクララは、こういってブラームスのヴァイオリンソナタ第1番op78を誉めた。特に第3楽章がこの言い回しの対象だったと伝えられている。ブラームスの喜びはいかほどだっただろう。どうもこの作品は女性たちの感性に深く訴えるようだ。才色兼備のリーズルことエリザベート・フォン・ヘルツォーゲンベルグもその一人だ。あろうことか彼女はヴァイオリンソナタ第1番を自分に献呈して欲しいとねだったのだ。ところが親密度ではクララと並ぶ彼女のおねだりだが、実現していない。op78は誰にも献呈されていないのだ。代わりにop78次の番号op79の「2つのラプソディ」がリーズルに献じられた。この2つの作品は同じ年の夏にペルチャッハで完成を見た。このことはとても重要だ。op78は絶対に献呈出来ないという事情の裏返しと見える。代わりにop79を差し出したことは明白である。代わりに差し出したのが「ラプソディ」ならリーズルも満足だろう。

ちなみに「ブラームスの辞書」op78の持ち主は我が家の次女になっている。光栄だ。

ヴァイオリンソナタ第1番op78がリーズルのおねだりにもかかわらず、誰にも献じられていないのは、深い訳がある。クララから「天国に持って行きたい」と言って誉められた作品を別の人に献ずるハズがないのだ。そしてさらに決定的な要因がある。

クララの最後の子供フェリクスは、元来病弱だった。1878年、フェリクスの名付け親でもあったブラームスは病に伏せっていたフェリクスを見舞う手紙をクララにしたためる。ヴァイオリンをたしなんだというフェリクスにちなんで、ヴァイオリンソナタ第1番の第2楽章の冒頭部分の楽譜を24小節にわたって引用した手紙でクララを慰めたのだ。

薬石効無く、明くる1879年2月16日つまり129年前の今日フェリクスはこの世を去る。ヴァイオリンソナタ第1番の完成はその年の秋である。その第2楽章を聴いたクララは、ただちにそれがフェリクスへの見舞いの旋律だと察したに違いない。そして「雨の日には幼い頃を思い出す」という趣旨のテキストをもつ歌曲「雨の歌」の旋律で始まる第3楽章中で、この旋律が回想されるのを聴くに及んで「天国に持って行きたい」と称した。これには「持って行ってフェリクスに聴かせたい」という意味があったに決まっているではないか。当然ブラームスもその意図を察知する。いやそれが察知出来ないような男だったら、こんな曲は書けまい。この曲がリーズルに献じられたらクララをどれほど傷つけるか私でさえ想像出来る。

だから、間違ってもこのソナタを誰かに献呈出来るハズがないのだ。それがリーズルであってもである。

フェリクスの調

名付け親

2008年2月15日 (金)

名付け親

キリスト教社会においては、実の両親とは別に名付け親を設定するしきたりがある。文字通り赤ん坊の名前をつける人なのだが、どちらかというと生まれた子供の後見人としての側面が強い。

生涯独身を貫き、人の子の親になることのなかったブラームスだが、本日話題の名付け親になったことがある。ロベルト・シューマン夫妻の4男だ。彼の出生は1856年6月11日だから、父ロベルト・シューマンがライン川に投身を図った後のことである。

当時、男手のいないシューマン一家のために献身していたヨハネス・ブラームスは、クララに求められて名付け親を引き受けた。この子がフェリクスである。ということはつまり、シューマン夫妻の4男であり、メンデルスゾーンにちなむ名前を持ち、ヨハネス・ブラームスが名付け親なのだ。ドイツロマン派を背負ったような存在である。

名付け親ブラームスはこのときまだ、弱冠23歳だ。

シューマン一家の子供たちと親しく接したブラームスだけれども、とりわけ優しく接したという意味の筆頭格は女の子なら3女ユーリエで、男の子ならばこのフェリクスだ。だからフェリクスの詩に作曲もするし、病篤きを心配してヴァイオリンソナタ付きの見舞い状を届けたりもするのだ。父ロベルトが既に亡き後、後見人の務めでもあったハズだ。ブラームスはそのことを強く自覚していたに違いない。

2006年5月23日 (火)

WoO31

「WoO」とは「Werke ohne Opuszahl」のことで「作品番号無き作品」を表す略号だ。その31番目とでもご理解願いたいが、この番号は出版順でも作曲順でもない。整理の都合で付与された番号である。栄えある「WoO1」は「ハンガリア舞曲」で「WoO2」は「FAEソナタ」という具合に器楽優先になっている。

「WoO31」は「子供ためのドイツ民謡集」である。曲集の冒頭に「Den Kindern Robert und Clara Schumanns gewimt」という文言が誇らしげに掲げられている。「gewidmt」は「献呈」という意味だ。ヴァイオリン協奏曲がヨアヒムに、ピアノソナタ第二番がクララに捧げられているのと同じ意味である。そう「ロベルトとクララの子供たちに捧げる」という献辞になっているのだ。献呈は1858年である。つまりロベルト・シューマンの死から2年後ということになる。父が他界し、母のクララは演奏旅行で家を空けがちな中、残された子供たちに捧げられたということなのだ。正確に言うと1858年の夏、ゲッティンゲンに避暑に訪れていた父親無きシューマン一家訪問の際の手土産であったらしい。マリエ、エリーゼ、ユーリエ、オイゲーニエ、フェリックスの5人とクララだ。

曲はブラームスの作曲ではないから作品番号はふられていない。民謡好きのブラームスが気に入った民謡の中から子供に相応しい作品を選んで、気の利いた和声と伴奏をつけたと思えばいい。もちろん自らの芸術を世に問う野心作ではないだろう。1858年と言えば、ピアノ協奏曲第一番の作曲が平行して進められていた頃だ。作曲の紆余曲折に加え初演でも痛みを被った作品の裏で、ひっそりと書き上げられたと思われる。このときシューマンの遺児たちは長女のマリエでさえまだ17歳である。それなのに、ヴァイオリン協奏曲やピアノソナタ第二番のような大曲と同じ「献呈」という手続きを踏んでいることが、健気でいじらしい。子供相手に巨匠的技巧を要する難曲大曲なんぞを選ばないところが、粋でさえある。

マッコークルによれば2番と4番にのみ初演の具体的な日付が付されているだけで、他は不明となっている。野暮を言ってはいけない。ブラームス自身かクララのピアノで5人の子供たちのうち誰かが最初に歌ったに決まっているのだ。1858年夏のゲッティンゲンといえば、あるいはアガーテが歌った可能性だって無いわけではない。

25歳の青年の誰もが出来る芸当ではあるまい。これもある意味でシューマンネタである。

2006年5月22日 (月)

「poco tenuto」

昨日、一昨日に続くシューマン関連ネタ。

「poco tenuto」は字義通りならば「少し、音を保って」と解されて何の支障もない。しかし既に開催済みの「poco意訳委員会」の提案を採用し「テヌート気味に」という解釈をしたい。ブラームスの作品における「poco tenuto」の用例は二箇所だ。独唱歌曲作品63-5「我が恋は緑」の19小節目と40小節目に出現するだけである。他の作品には一切出現しないといいたいところだが、例外もある。例外については後で詳述する。

作品63-5「我が恋は緑」の出番2箇所は、どちらも同じ景色である。フェルマータの付与された音符に付着している。フェルマータの意味を補足していると解したい。つまり「このフェルマータはテヌート気味にね」というニュアンスだ。「~気味に」という解釈がピッタリとはまり込む。もちろんこの作品はシューマン夫妻の末っ子フェリックスの詩に付曲されたものだ。

「ブラームスの辞書」の執筆を終えた後、念のために作品番号の無い作品についても、入手済みの楽譜を全て検証したところ、「poco tenuto」がもう一箇所発見出来た。「左手のためのシャコンヌDmoll」の92小節目である。原曲は超有名。バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのシャコンヌをブラームスが左手一本用に編曲したものだ。右手を脱臼したクララ・シューマンを見舞うためだ。

「poco tenuto」が出現する曲は、ロベルト・シューマンの妻と遺児に関係が深い両作品に限られているということだ。恐らく偶然だと思う。でなければ怖過ぎる。

この手の偶然を軽視しないと、そのうちいいこともあると思う。

より以前の記事一覧

その他のカテゴリー

001 用語解説 002 ドイツ旅行① 003 ドイツ旅行② 004 ドイツ旅行③ 050 空席状況 051 お知らせ 052 総集編 053 アラビアンナイト計画 054 セバスチャン 055 令和百人一首 056 拾葉百首 060 ブラームス神社 061 縁起 063 賽銭 070 ドイツ分室 071 地名辞書 072 地名探検 073 地名語尾辞典 074 地名語尾 075 ドイツ語 076 ドイツ方言 077 ドイツ史 078 ハプスブルク 079 人名辞典 080 イベント 081 謝恩クイズ 082 かるた 083 のだめ 084 お盆 085 中国出張 086 英国研修 087 ブログ出版 088 意訳委員会 089 ドヴォルザークイヤー総集編 090 ドヴォルザーク作品一覧 091 平均律与太話 092 暦 093 バロック 094 ドイツバロック 095 イタリアンバロック 100 作曲 101 編曲 102 楽譜 103 音符 104 楽語 105 テンポ 106 音強 107 拍子 108 調性 109 奏法 110 演奏 111 旋律 112 音型 113 リズム 114 和声 115 対位法 116 形式 117 編成 118 ヘミオラ 119 テキスト 120 ベースライン 121 再現部 122 微調整語 123 語彙 124 表情 125 伴奏 126 ジプシー音楽 140 ソナタ 141 変奏曲 142 フーガ 143 ロンド 144 コラール 145 間奏曲 146 スケルツォ 147 ワルツ 148 レントラー 149 緩徐楽章 150 セレナーデ 153 カプリチオ 154 トリオ 155 序奏 156 シャコンヌ 157 メヌエット 158 舞曲 159 カンタータ 160 ブラームス節 161 分布 162 引用 170 楽器 171 ピアノ 172 ヴァイオリン 173 ヴィオラ 174 チェロ 175 コントラバス 177 オーボエ 178 クラリネット 179 ファゴット 180 ホルン 181 トランペット 182 トロンボーン 183 チューバ 184 ティンパニ 185 トライアングル 186 チェンバロ 187 オルガン 190 鍵盤楽器 191 弦楽器 192 木管楽器 193 金管楽器 194 打楽器 195 メゾソプラノ 196 アルト 200 作品 201 ピアノ曲 202 歌曲 203 器楽 204 室内楽 205 交響曲 206 協奏曲 207 管弦楽曲 208 合唱 209 重唱 210 民謡 211 オルガン 212 オペラ 213 カノン 214 連弾 215 練習曲 216 学生歌 230 ドイツレクイエム 231 交響曲第1番 232 交響曲第2番 233 交響曲第3番 234 交響曲第4番 235 大学祝典序曲 236 ヴァイオリン協奏曲 237 ピアノ協奏曲第1番 238 ピアノ協奏曲第2番 239 二重協奏曲 248 弦楽六重奏曲第1番 249 弦楽六重奏曲第2番 250 ピアノ五重奏曲 251 クラリネット五重奏曲 252 弦楽五重奏曲第1番 253 弦楽五重奏曲第2番 254 弦楽四重奏曲第1番 255 弦楽四重奏曲第2番 256 弦楽四重奏曲第3番 257 ピアノ四重奏曲第1番 258 ピアノ四重奏曲第2番 259 ピアノ四重奏曲第3番 260 ピアノ三重奏曲第1番 261 ピアノ三重奏曲第2番 262 ピアノ三重奏曲第3番 263 ホルン三重奏曲 264 クラリネット三重奏曲 265 ヴァイオリンソナタ第1番雨の歌 266 ヴァイオリンソナタ第2番 267 ヴァイオリンソナタ第3番 268 チェロソナタ第1番 269 チェロソナタ第2番 270 クラリネットソナタ第1番 271 クラリネットソナタ第2場 272 FAEソナタ 300 作曲家 301 バッハ 302 シェーンベルク 303 ドヴォルザーク 304 ベートーヴェン 305 シューマン 306 メンデルスゾーン 307 モーツアルト 308 ショパン 309 シューベルト 310 ワーグナー 311 マーラー 312 チャイコフスキー 313 Rシュトラウス 314 リスト 315 ヘンデル 316 ヴィヴァルディ 317 ヴェルディ 318 ヨハン・シュトラウスⅡ 319 ビゼー 320 ブルックナー 321 ハイドン 322 レーガー 323 ショスタコーヴィチ 324 テレマン 325 ブクステフーデ 326 パッヘルベル 327 シュメルツァー 328 フローベルガー 330 プレトリウス 331 シュッツ 350 演奏家 351 クララ 352 ヨアヒム 353 ミュールフェルト 354 アマーリエ 356 ビューロー 357 クライスラー 358 ヘンシェル 362 シュットクハウゼン 400 人物 401 ファミリー 402 マルクゼン 403 ジムロック 404 シュピッタ 405 ビルロート 407 ビスマルク 408 ハンスリック 409 フェリクス 411 マンディ 412 ヴィトマン 416 カルベック 417 ガイリンガー 418 エルク 419 グリム兄弟 420 森鴎外 421 ルター 422 源実朝 431 アガーテ 432 リーズル 433 マリエ 434 ユーリエ 435 オイゲーニエ 436 ベルタ 437 リースヒェン 438 オティーリエ 439 シュピース 440 トゥルクサ 441 バルビ 442 シシィ 443 メルケル 500 逸話 501 生い立ち 502 性格 503 学習 504 死 505 葬儀 506 職務 507 マネー 508 報酬 509 寄付 510 顕彰 511 信仰 512 友情 513 恋 514 噂 515 別れ 516 こだわり 517 癖 518 読書 519 リゾート 520 旅行 521 鉄道 522 散歩 523 食事 524 ワイン 525 タバコ 526 コーヒー 527 趣味 528 手紙 529 ジョーク 530 習慣 531 住居 532 恩人 533 指揮者 534 教師 535 暗譜 536 美術 537 ビール 550 楽友協会 551 ジンクアカデミー 552 ハンブルク女声合唱団 553 赤いハリネズミ 554 論争 555 出版社 556 初版 557 献呈 558 伝記 559 初演 560 校訂 571 ウィーン 572 ハンブルク 573 イシュル 574 トゥーン 575 デトモルト 576 ペルチャッハ 577 ライプチヒ 578 デュッセルドルフ 579 フランクフルト 580 ベルリン 581 アイゼナハ 582 リューベック 583 ニュルンベルク 590 イタリア 591 イギリス 592 チェコ 600 ブログMng 601 運営方針 602 自主規制 603 アクセス 604 検索 605 カテゴリー 606 記事備蓄 607 創立記念日 608 ブログパーツ 609 舞台裏 610 取材メモ 611 マッコークル 612 シュミーダー 613 一覧表 614 課題 615 カレンダリング 616 ゴール 617 キリ番アクセス 618 キリ番記事 630 記念 631 誕生日 632 命日 633 演奏会 634 正月 635 ヴァレンタイン 636 クリスマス 637 ブラームス忌 638 ブラスマス 639 クララ忌 641 愛鳥週間 642 ランキング 699 仮置き 700 思い 701 仮説 702 疑問 703 お叱り覚悟 704 発見 705 奇遇 706 区切り 707 モチベーション 708 演奏会 709 感謝 710 よろこび 711 譜読み 712 音楽史 720 日本史 721 日本人 722 日本語 723 短歌俳句 724 漢詩 725 三国志 727 映画 728 写譜 730 写真 731 数学 732 レッスン 733 ビートルズ 740 昔話 741 仲間 742 大学オケ 743 高校オケ 760 家族 761 父 762 母 763 妻 764 長男 765 長女 766 次女 767 恩師 768 孫 780 スポーツ 781 野球 782 駅伝 783 バスケットボール 784 サッカー 785 アントラーズ 786 バドミントン 790 コレクション 791 CD 792 ipod 793 楽譜 794 書籍 795 グッズ 796 愛器 797 職場のオケ 800 執筆の周辺 801 執筆の方針 802 ブラダス 803 校正 804 譜例 807 パソコン 808 ネット 809 ドボダス 810 ミンダス 820 出版の周辺 821 パートナー 822 契約 823 装丁 825 刊行記念日 840 販売の周辺 841 お買上げ 842 名刺 860 献本 861 ドイツ国立図書館

フォト

ブラームスの辞書写真集

  • Img_0012
    はじめての自費出版作品「ブラームスの辞書」の姿を公開します。 カバーも表紙もブラウン基調にしました。 A5判、上製本、400ページの厚みをご覧ください。
2024年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ