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    2012年3月28日から4月4日まで、次女の高校オケのドイツ公演を長男と追いかけた珍道中の記録。厳選写真で振り返る。

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    自分で買い求めて賞味したビールの写真。ドイツとオーストリアの製品だけを厳選して掲載する。

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カテゴリー「420 森鴎外」の56件の記事

2016年8月 4日 (木)

ゲオルク2世

ブラームスの伝記ではおなじみの人物。マイニンゲン公として登場することが多い。正確にはザクセン-マイニンゲン公だ。彼の宮廷の楽団にハンス・フォン・ビューローを招聘し、その実力が急速に高まった。ビューローを介してブラームスとも交流があった。出世前のブラームスがヨアヒムの紹介で御前演奏したゲオルク5世は、ハノーファー王なので紛らわしいがもちろん別人。

この人1866年普墺戦争で、オーストリアに加担したために退位に追い込まれた父の後をついで即位した。チャキチャキの親プロイセンというより、プロイセン王、後のドイツ皇帝ウィルヘルム1世のお友達だ。普仏戦争での勲功厚い武闘派なのだが、ドイツ帝国成立後は芸術に傾倒する。その過程でビューローやブラームスとも親しくなったという仕組みだ。

1886年1月13日。森鴎外の「独逸日記」にドレスデン・ザクセン王宮での舞踏会の様子が描かれる。鴎外が律儀に出席者を列挙する中に、ザクセン・マイニンゲン公子ベルンハルトがいる。ゲオルク2世の長男で、後のベルンハルト3世だ。

2016年3月25日 (金)

おすすめホテル

森鴎外の「独逸日記」は1884年から1888年にドイツ留学時の記録。超一流の文豪が残したドイツの風物の描写。本日はその中に登場するホテルを抜き出して列挙する。どこか1箇所くらいブラームスも泊まったかもしれないと妄想が膨らむ。

<ベルリン>

  1. 1884年10月12日 Hotel Garni zum Deutschen Kaiser 
  2. 1886年02月19日 Hotel Sansouci 莫愁客館 ホテル・サンスーシか。
  3. 1886年02月20日 Hotel Imperial 帝国客館
  4. 1886年08月09日 Toepfer's Hotel トヨプフェルス客館
  5. 1887年04月16日 Toepfer's Hotel トヨプフェルス客館
  6. 1887年07月17日 Hotel Kronprinz 太子客館
  7. 1887年08月31日 Toepfer's Hotel トヨプフェルス客館
  8. 1887年10月18日 Toepfer's Hotel トヨプフェルス客館
  9. 1887年11月27日 Toepfer's Hotel トヨプフェルス客館
  10. 1887年12月09日 Kronprinzen Hotel 皇太子客館

<ライプチヒ>

  1. 1884年10月22日 Hotel Stadt Rom
  2. 1885年07月30日 Hotel zu StadtDresden 徳停客館 徳停はドレスデンのこと。
  3. 1885年08月25日 Hotel zu Stadt Dresden 徳停客館
  4. 1885年12月23日 Hotel de Russe 魯国客館 

<ドレスデン>

  1. 1885年05月12日 Hotel zu den vier Jahreszeiten 四季客館
  2. 1885年10月11日 Hotel zu den vier Jahreszeiten 四季客館
  3. 1885年10月11日 Hotel de Saxe 索遜客館 索遜は「ザクセン」
  4. 1886年02月17日 Hotel Stadt Peterburg 彼得堡客館

<ネルハウ>Nerchau ザクセン陸軍の演習に臨む。

  1. 1885年08月28日 Gasthof zu Sonne 太陽客館

<グリンマ>Grimma ザクセン陸軍の演習に臨む。

  1. 1885年09月06日 Gasthof zum goldenen Lowen 金獅客館

<ミュンヘン>

  1. 1886年03月08日 Hotel Deutscher Kaiser 独帝客館
  2. 1886年07月28日 Bayerischer Hof 拝焉客館 拝焉は「バイエルン」だ。
  3. 1886年10月15日 Bamberg Hof バムベルク客舎
  4. 1886年12月22日 Grunwaldhof グリュンワルド客館

<シュタルンベルク湖>

  1. 1886年09月03日 Bayerischer Hof 拝焉客舎 ミュンヘンのと同名かも。

<レオニー>シュタルンベルク湖畔

  1. 1886年09月 Gasthof Leoni レオニイ客舎

<ヴュルツブルク>

  1. 1887年09月16日 Hotel National 国民客館

<カールスルーエ>

  1. 1887年09月18日 Hotel Germania 日耳曼客館

<ウィーン>

  1. 1887年09月28日 Hotel Victoria 勝利客館
  2. 1887年09月29日 Tegethof テゲット客舎

ご覧の通り漢堡ハンブルクが無い。よくよく調べると4年の留学期間中に鴎外はハンブルクに立ち寄っていない。またライプチヒに「ホテルドレスデン」がある。誤植ではない。

本日のこの記事はブログ「ブラームスの辞書」開設以来4000本目の記事となる。

2015年1月19日 (月)

鴎外とカフェ

19世紀後半のドイツでどれほどカフェが繁盛していたかの一端を示すために、森鴎外の「独逸日記」に出現するカフェを一覧にしておく。「骨喜」は「コーヒー」のことだ。

  1. 1885年05月29日 ベルリン バウエル茶店 Cafe Bauer
  2. 1885年11月28日 ドレスデン 中央骨喜堂 Cafe Zentral
  3. 1886年02月20日 ベルリン 国民骨喜店 Cafe National
  4. 1886年07月29日 ミュンヘン 英吉利骨喜店 Englisches Cafe 
  5. 1886年08月05日 ミュンヘン フィンステルワルデルのコーヒー店
  6. 1886年08月11日 ベルリン バウエル骨喜店 Cafe Bauer 1と同じ店。
  7. 1886年08月15日 ミュンヘン ミネルワ骨喜店 Cafe Minerva 言及のみ。 
  8. 1886年08月18日 ミュンヘン 東洋骨喜店 Cafe Orient
  9. 1886年08月30日 ミュンヘン 王国骨喜店 Cafe Royal
  10. 1886年12月20日 ミュンヘン カルル門骨喜店 Cafe Karlsthor
  11. 1877年01月01日 ミュンヘン 英骨喜店 Cafe l'Anglais
  12. 1887年04月20日 ベルリン 大陸骨喜店 Cafe Kontinental
  13. 1887年05月28日 ベルリン クレブス氏骨喜店 Cafe Krebs
  14. 1887年10月23日 ベルリン シルレル骨喜店 Cafe Schiller
  15. 1887年11月01日 ベルリン クレブス氏骨喜店 Cafe Krebs
  16. 1887年11月19日 ベルリン ヨスチイ骨喜店 Cafe Josty
  17. 1887年12月10日 ベルリン ヨスチイ菓子店 Conditrei Josty 16と同じか。
  18. 1888年01月29日 ベルリン シルレル骨喜店 Cafe Schiller 14と同じ。

日本初のカフェは1886年頃開業したらしいので、渡独中の鴎外は知る由もない。その代わりドイツでカフェに開眼したこと上記の通りである。困ったときの一覧ネタでもある。

鴎外の誕生日は2月17日だ。実はこのたびのコーヒー特集は、その前に終わってしまうから、本日の記事を誕生祝いに出来ない。2月17日は旧暦で申せば1月19日なので、苦し紛れに本日の公開とした。

2015年1月17日 (土)

カフェバウアー

森鴎外の「独逸日記」にしばしば現れるベルリンのカフェ。

1877年10月14日ベルリンはウンター・デン・リンデン26番地に開業。目抜き通りの一等地に堂々開業したこのカフェは、コーヒーショップを思い起こしてはいけない。華麗な内装、桟敷席、高い天井と広いサロン、有名画家による壁画。コーヒー1杯で好きなだけくつろげるウィーン風のカフェという触れ込みだった。開業後瞬く間にベルリン名所になった。

ビリヤード台のほかに、新聞雑誌が600種おかれ、3人の司書がこれを管理していたという情報ステーションでもあった。東京日日新聞も置かれていたらしい。

だから、ブラームスもきっと一度は立ち寄っていたと思う。

2014年7月 3日 (木)

鴎外とケーブルカー

1886年9月7日および8日、ミュンヘンに居を構えていた森鴎外はシュタルンベルク湖畔レオニー郊外にあるロトマンの丘を続けざまに訪問した。レオニーに投宿しながらロトマンの丘に日帰りをした。

ロトマンの丘は、レオニーの南およそ1kmの景勝地で、頂上からは西側にシュタルンベルク湖を望むことが出来る。先般入手した「ドイツ鉄道地図」を見て驚いた。レオニーからロトマンの丘にケーブルカーがあったらしい。現代は廃止扱いなのだが、線路が残っているというアイコンが記されている。総延長880mで標高差91mと細かなデータも添えられている。1897年開業で1919年には廃止されてしまった。

鴎外の独逸日記には、徒歩でロトマンの丘に登ったと明記されている。開業前に訪れたのだから当たり前。

好奇心旺盛な鴎外だから、見るなり乗るなりしていれば独逸日記に必ずその痕跡を残したと思うので残念。

2014年6月10日 (火)

鴎外の駅コン

森鴎外「独逸日記」にも駅コンが出現する。1885年6月10日場所はライプチヒだ。鴎外は友人と連れ立って拝焉停車場で合奏会を聴いたとある。拝焉停車場は「Bayerischebahnhof」で、ライプチヒのバイエルン方面駅のことだ。8月22日には寒さで拝焉停車場の演奏会が中止になったとも記されている。何にしろ、駅構内でのコンサートに違いない。

8月22日に寒さで中止になるとは日本の実感とは合わない。クラカタウの噴火と関係がありはしないかと勘繰る。

次女たちオケの伝統で、3年生引退後新たなメンバーで最初に臨むのが駅コンだ。駅前広場のスペースで初めての演奏会に挑む。今年は6月14日土曜日の14時と15時の2回公演だ。

何はともあれ、気がかりは天気。関係者全員の念を集中して、梅雨に対抗したい。

2014年3月26日 (水)

鴎外のドナウ

1886年8月9日、独逸日記によれば鴎外は、ミュンヘンからベルリンに赴く。もちろん列車。午前7時30分にミュンヘンを発つ。レーゲンスブルクを過ぎたあたりで以下の記述が見える。

「細流の石間にせんせんたるを見る」

「せんせん」は難しい漢字で打てない。鴎外の記述を豊かに彩る漢語表現なのだが、パソコンで簡単に打てない漢字が多くて興ざめだ。注には「浅い水がよどみなく流れる様」とある。「細流」はもしかするとドナウ。2012年3月のドイツ旅行のとき、自由時間を利用してニュルンベルクからレーゲンスブルクに向かった長男と私は、進行方向左側に目を凝らした。レーゲンスブルクに到着する直前にドナウ川が見えるからだ。実際に見えたドナウの印象から、先の鴎外の表現がドナウであると直感したのだが実際にはおそらくナープ川である可能性が高い。このとき鴎外の座席はおそらく進行方向の右側。

2014年3月25日 (火)

鴎外のチェコ

森鴎外がドイツ留学に際して立ち寄った国は、目的地ドイツの他に3つ。フランスとオーストリアだ。帰路の経由地だった英国がこれに加わる。通過しただけでよいならさらにチェコも仲間入り。1887年10月ウィーンで開かれた衛生学会の帰路、プラハ、ドレスデンを経由してベルリンに戻ったはずだ。当時は外国チェコという意識は無かったもとの思われる。

ウィーンを発ったのが1887年10月8日夜9時、途中ドレスデンでマクデブルクに向かう友人と分かれた。このことで、プラハ経由だったことが推察できる。ベルリン着は明くる9日の午後だったらしい。

プラハといえばドヴォルザーク。ピアノ五重奏の作曲が終わったのが1887年10月3日だった。オペラ「ジャコバン党員」の着手が同年11月10日だ。日時が明らかでないのだが、この1ヶ月少々の間に交響曲第5番の出版交渉のためにベルリンのジムロックを訪ねている。鴎外と同じ列車に乗った可能性がゼロではない。

少しの間、ドヴォルザークと鴎外がベルリンにいたことだけは確実だ。

2014年3月23日 (日)

鉄道通勤

森鴎外の「独逸日記」1888年4月1日の記事。ベルリンで2度目の引越しをしてグローセプレジデンテン通り10番地の4階に移ったとある。鉄道馬車の停留所が目の前で、そこからプロイセン国近衛歩兵第二連隊の営舎に通った。馬車鉄道で10分の通勤だった。当時鴎外は大学に通うのではなく、軍医として連隊に出仕していた。

7時30分に鉄道馬車に乗れば、8時にはフリードリヒシュトラーセの連隊に着くと喜んでいる。

2014年3月21日 (金)

魯境の鉄路

おそらくシベリア鉄道のこと。森鴎外の「独逸日記」1887年12月28日の記事に出現する。鴎外が上司の石黒某の演説を要約した中の言葉。だから鴎外の語彙というよりも上司の語彙なのだと思う。ちくま文庫の注も沈黙しているので仕方なく類推する。

これが開通したら東洋と西洋の交流がますます盛んになると言っているから、シベリア鉄道で間違いない。

シベリア鉄道は20世紀にはいった1904年に全通するが、19世紀後半には既にプランがあちこちで取りざたされていた。鴎外の留学時代にはまだ完成していなかったから「シベリア鉄道」という名称はまだ一般化されていなかったが、概念だけは確立していたものと考えられる。

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